「ザ・ぼんちvs金属バット」がつなぐ“昭和の漫才師”のバトン
—小林さんは記者会見で「大会が盛り上がるかどうかが大事」とおっしゃってましたよね。
小林 僕らのレギュラー番組ですから、当然の自覚ですよね。
友保 まあね、それが肝ですからね。
小林 視聴率30%取らな終わりますね。
友保 じゃあ終わるよ。
—THE SECONDは「改革」を掲げるフジテレビにとって、とてもいい番組だと思います。
小林 僕らのレギュラー番組ですから、その一助になればと。
友保 今年の楽屋のケータリングでフジのTHE SECONDに懸ける思いがわかるな。
—フジテレビで行なわれる組み合わせ抽選会と記者会見は毎年独特な雰囲気ですよね。
友保 みんなに言われるんですよ。「記者会見パイプ椅子なんや」って。
—あれは……あえてのパイプ椅子なんですか。
友保 あえてらしいですよね。そういう演出とは言ってましたけど、ほんまなんかな。
—「ザ・ぼんちvs金属バット」が決まったとき、SNSはめちゃめちゃ盛り上がってました。
友保 いやぁ、ぼんちさんは俺らよりネタ作ってますからね。めっちゃネタ作んねんな。
—以前、まさと師匠はなんばグランド花月(NGK)の会議室で黙々とネタを作っていらっしゃると話してましたよね。
友保 ストイック。そんで「種はできた」言うて帰るらしい。
—かっこいい。
小林 もうタイムオーバーもないやろうしな。すごい反省してたから。
—ぼんち師匠は「ノックアウトステージ16→8」でタイムオーバーのため10点減点されましたからね。それでも勝ち上がるのはすごいですけど、反省されてたんですか…。
小林 映像で見ただけなんですけど、もう勝ってんのにずっと悔しそうにしてましたね。「これは俺がやらなあかん仕事やねん」って。
—か、かっこいい…。
友保 まさと師匠が手綱を握らなな。おさむ師匠はスイッチ入ったらまわりの声聞こえへんもんな、動き出したら(笑)。ファイナルでも6分ぐらいオーバーしてほしいですね。ついでにネタもやりすぎてぐちゃぐちゃになって、まさと師匠も声出して二人でスタジオ出て、どっか行って最終的にはガチャピンとムックと2対2でケンカしてほしい。
—『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)の頃のテレビならあるかもですね。
友保 それで300点ついたけど、もろもろ差し引かれてマイナス300点にされてほしい。
小林 また、まさと師匠が反省する。
—大師匠になった今でも反省されたり、悔しがったりされるのがすごいです。
友保 いや、まさと師匠カマしてましたからね。選考会のとき、けっこうオーバーしたコンビが多かったらしいんですけど、まさと師匠それ袖で見てて「時間は守らなあかん」って言っていたと。やっとんねん我がで(笑)。
—会見の後には、ザ・ぼんち師匠のお二人と何かお話しされましたか?
友保 あの人たち光の速さで帰ったので。翌日名古屋で単独ライブある言うて。
小林 で、その次の日は帯広行ったらしいです。
—73歳と72歳の動きではないですね…。
友保 めちゃめちゃ売れっ子の若手。決勝当日も元気やろうね。あの人たちめっちゃ元気なんですよ。おさむ師匠とたまに昼飯行くんですけど、まだご飯おかわりするんですよね。で、定食に絶対コロッケ追加で一品つけるし。