「アルファードの前に書類を広げ、3人が何か話し込んでいた」
事件発覚の契機となった堺市の夫婦自死の現場一帯は、不可解な事件の余韻に包まれていた。近くに住む男性はこう語った。
「ここの一画の7軒はみんな借家で、一番古い人で7~8年前から住んでいて、くだんのお宅はそれよりは最近に引っ越してきたと聞いたことがあります。
あのお宅と付き合いはなくて、夜にご主人がタバコを吸いに玄関先に出るときに会釈をするくらい。あそこのご主人は夜10時よりは早い時間帯に車(アルファード)で帰ってくることが多かったですね。何人で暮らしていたのかは知らないけれど、多分ご夫婦2人だったんでしょう。気に留めたこともなかったけど」
特段変わった様子はこれまでなかったが、3月下旬からちょっとした異変を感じることがあったという。男性がこう続けた。
「最近不審なことはあったんですよ。最初は2週間くらい前だったかな。僕が昼間に帰ってくると、アルファードの前に書類を広げて3人が何か話し込んでいたんだよね。もめている風ではないんだけど。男2人と女1人だったかなあ、そこにご主人や奥さんがいたかどうか、はっきりしない。ちらっと見ただけだから。その中の一人は白っぽいパーカーだった気もする。若い感じの服装。だけど、僕が引っ越してきてからそんな光景を見たのは初めてだったから『あれ?』と思ったんだよね。
もう一つは先週の金曜日の夜。このあたりはお客さん用の共用の駐車スペースとして使っていいよという場所があって、そこに緑色の軽がとまっていて、運転席には男の人が座っていた。誰のところに来たのかなと思ったら、例のお宅の玄関が開いて、男性と女性が二人で出てきた。
女性はすごく年老いた感じで、歩くのも支えられてようやく助手席に乗せてもらっていたという感じ。それが亡くなった奥さんかどうかもよく分からない。一緒に出てきた男性のほうはご主人じゃなかったような気がするな。とにかくその3人で緑色の軽自動車に乗って出て行ったんですよ」
滋賀県長浜市の「事件」を世に知らしめるために、大阪府堺市の夫婦は命を懸けたのか。謎の解明にはまだまだ時間を要しそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班