100歳までモデルを続けたい

自分を大切にしたからこそ、元夫にも心から感謝ができているという。

「私に、大切な子どもたちを授けてくれたので、彼には末永く幸せでいてほしいですよね」

離婚しても名字を“CAIYA KAWASAKI”のままにしたのも、私の恥じることのない過去、価値観、子どもたちへの愛、日本とのつながり、そしてこれまでのキャリアへの情熱を表しているからです。

私にとって大切なすべてが、この名前に込められています。

それに、私は今でも(元義母の)川崎ママが大好きで、会いに行くんですね。彼女も歓迎してくれて、本当にうれしいです」

絆や人情を重んじるカイヤさん。今年2月には、ニューヨークのタイムズスクエアのビルボードに登場したが、そんな彼女のエピソードには続きがある。

ビルボードに登場したカイヤさん(本人提供)
ビルボードに登場したカイヤさん(本人提供)
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「6歳のころ、私に『日本へ行く』という目標を作ってくれ、『あなたならできる』と後押ししてくれた担任の先生が、娘さんと一緒にタイムズスクエアまでわざわざ見に行ってくれたそうなんです。

2月のニューヨークはとても寒いし、先生はもう80歳を過ぎているのに!

私のビルボードの下に立って撮った写真とともに、『私は今は80代になったけれど、これからも世界を旅し続けるつもりよ。100歳を過ぎてもね』というメッセージをくれました。

なんてパワフル、素晴らしい女性なのでしょう。私も先生に負けず、100歳までモデルを続けたいと思っています!」

有言実行を続けてきたカイヤさんなら、きっとできるはずだ。

 (前編はこちら) 

【プロフィール】 
カイヤ。モデル、タレント。5月25日生まれ、アメリカ出身。テレビ・映画・世界各国でモデル業のほか、カウンセラー・モチベーションコーチとしても活動中。 

撮影/廣瀬靖士
取材・文/木原みぎわ