プラットフォーマーの仕様変更や広告料削減に依存するメディア業
まずブログの収入源は広告です。広告枠を自分のブログに貼り付け、読者が広告をクリックしたり、広告経由で商品を購入したりすると広告料が支払われます。
基本的な発想はYouTubeも同様で、自分の媒体のアクセス数を増やし、できるだけ広告の露出を増やすことが収入を最大化するための基本戦略です。
代表的な広告プログラムとしては、アフィリエイト、Googleアドセンス、Amazonアソシエイトがあります。
アフィリエイトは特定の企業に限定した広告を広告仲介業者(ASP)経由で貼り付けるもので、広告をクリックしてくれた人がサービスに加入または商品を購入すると数千円程度の成功報酬を得ることができます。高単価ですが、誰もが加入・購入してくれるわけではないので、収入を得る頻度は低めになります。
GoogleアドセンスはGoogle経由で広告を貼り付けるものです。アフィリエイトとの違いは、単純にクリックされただけでも広告収入が数十〜数百円と発生する点で、アクセス数が多ければ「塵も積もれば山となる」でそれなりの金額になります。
AmazonアソシエイトはAmazonの商品リンクを貼り付けるものです。リンクを経由して商品を購入してもらえた場合、数%程度の成功報酬を得ることができます。
例えば、Amazonのある電子書籍(定価1000円)がブログ経由で100冊売れたとします。これで得られる広告収入は、1000円×100冊×8%(Amazonの電子書籍の紹介料率)=8000円となります。
以前までは、ブログは副業として人気がありましたが、最近はめっきり聞かなくなりました。理由は、Googleが検索エンジンの仕様を変更し、個人ブログが検索結果に出にくくなり、アクセス数が激減したことにあると言われています。
ブログが儲からなくなり、ここ数年はYouTubeが人気ですよね。動画の広告収入で年間数億円を稼げると聞くと魅力的に感じる人も多いでしょう。
ただ、YouTube単体で生計を立てられるぐらいの広告収入を得るにはチャンネル登録者数が10万人以上は必要とされており、最近は広告の報酬単価も減少しているようです。
このように、インターネットで稼ぐことの難しいところは、GoogleやAmazonなどプラットフォーマーの仕様変更や広告料削減によって、突然収入が激減することがある点です。
副業としてメディア運営をする場合は、自分の余暇時間を利用して数千〜数万人のファンを獲得することができるかを目安にしつつ、広告収入の突然の減少を想定して過度に収入面で依存しないようにすることがお勧めです。
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※おことわり
この記事で紹介している社会制度・金融商品は、書籍『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』が執筆された時点のものです。最新のものではない可能性があることにご注意ください。特に、税制・法律は改正されるものですし、書籍の執筆時点で施行されていない法律・制度は反映していません。必要に応じて、ファイナンシャルプランナー・税理士・弁護士等の専門家に相談することも検討してください。
また、投資のノウハウは、投資をする際の参考になるようにできるだけ丁寧に説明していますが、投資の勧誘や推奨をしているわけではありません。「投資は自己責任」と言われるように、最終的な判断は自身で行うものです。なお、本記事でお勧めしている金融機関・金融商品に関連して、著者が一切の利害関係を有していない(金銭的報酬を受けていない)ことは表明しておきます。