「仲のいい人達からすると普通に明るいいい子なんです」
別の知人女性は、佐藤さんについてこう語った。
「卒業したか知りませんけど山形県内の高校に行っていましたよ。当時から親とは折り合いが悪かったみたいで、家に帰らない日が多かったといいます。一時期は市内のキャバクラで働いていたと聞きましたが、東京に行ってからのことはよくわかりません。
子どもはいたけど結婚はしていなくて、相手の男の人とも離れていったようです。子ども今はどうしているかはわかりません……」
この女性によれば、佐藤さんの高校時代の友人たちが集まり、近く事件現場に献花に訪れる予定だという。
「愛里は、昔から知っている仲のいい人達からすると普通に明るいいい子なんです。友達思いでもありましたし……。実際に愛里が亡くなってから高校の同級生も涙を流して悲しんでいました。
ただ一方で、あまりよくない噂話を聞くことも事実です。お金の話もそうだし、キャバクラ時代も仕事終わったあとに毎日飲み歩いているって話もありましたし……。ホストクラブではないんですけどメンズバーのようなところでした。酔いつぶれるって感じではなかったと思います。
たぶん構ってほしかったというか、そういうお店って甘やかしてくれるわけじゃないですか」
パートナー、そして我が子とも離ればなれとなった佐藤さんはその後、夜の街を離れて上京し“ライバー”として生計をたてた。寂しがり屋だった愛理さんにとってリスナーたちが自身を肯定し、もてはやしてくれるライブ配信の世界が“居場所”だったのかもしれない。
そこで出会った男と金銭トラブルの末に、サバイバルナイフで刺され佐藤さんは絶命した。どこでボタンはかけ間違えられたのかー。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班