蓮舫氏と近い野田代表 参院選に向け意気込むも足元では…
そうしたリスクがありながらも蓮舫氏が参院比例で出馬できるのは、蓮舫氏がかつて野田佳彦代表のグループに所属し、今も近い関係にあるから。昨年、都知事選直後の9月に野田氏が代表になったため、蓮舫氏の国政復帰もそう遠くないとみられていたのだ。
ただ、蓮舫氏が頼る野田氏も、足元は盤石とは言い難い。
「党内に、消費減税を参院選公約に盛り込むことを目指す新たな勉強会が立ち上がりました。12日の会合には31人が出席。衆参合わせて200人もいない今の立憲にあっては無視できない規模です。一方の野田代表は消費減税には慎重な立場。参院選を前に党内の路線対立につながりかねません」(全国紙政治部記者)
国民民主や維新に押されての存在感の低下や、蓮舫氏の擁立による党内の不満に加え、路線対立の火種も野田氏を悩ませているというのだ。
民主党時代から圧倒的な知名度を誇る蓮舫氏のカムバックとともに、民主党時代から繰り返されてきた路線対立・分裂も「カムバック」しなければいいのだが……。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班