『水ダウ』で松本人志の映像を普通に使用

「松本さんのレギュラー番組では現在も普通に、松本さんの過去映像が使用されています。3月5日放送の『水曜日のダウンタウン』でもカットできるような松本の映像をわざわざ流していたし、『ガキ使』では毎週オープニング映像に登場。昨年11月には、“現在空前のまっちゃん不足”と前置きしたうえで、『まっちゃん』と名の付く店を探すロケ企画も行なっていました。

こうしたことから、“視聴者の方に受け入れられるか”という判断基準だと、ダウンタウンのレギュラー番組を見ている人にはある程度受け入れられていることがわかります。一方で、ダウンタウンの番組を見ていない人からは復帰に断固反対との声が多い。つまり“視聴者”とは誰のことなのか、ここを明確にしないと、そもそも判断のしようもないでしょうね」

そういった意味では、ファンしかいない独自のプラットフォーム『ダウンタウンチャンネル(仮)』でまず復帰をするというのは理にかなっているだろう。ここでの反響次第では、“松本人志待望論”が高まり、一気に地上波復帰までの距離が縮まるかもしれない。

ただその一方で、テレビから離れた場所での復活は、より地上波復帰を妨げる要因にもなりかねない。

『ガキ使』を放送する日本テレビの対応が今後のカギに?(写真/Shutterstock)
『ガキ使』を放送する日本テレビの対応が今後のカギに?(写真/Shutterstock)

「不祥事を起こしたタレントがテレビに復帰できるかどうかに大きな影響力を持つのはスポンサーですが、それも結局、視聴者の気分次第。松本さんに怒っている人が、『たくさん反省したんだし、そろそろいいだろ』という思いになれば復活はできます。

そのため、『ダウンタウンチャンネル(仮)』を作り、テレビから離れた場所で楽しく稼いでいる姿を世間に見せてしまうと、『あいつは反省していない』『そっちでやれるならテレビの仕事を与える必要はないのでは?』みたいな世論になりかねません。

宮迫博之さんだって大人しくしていればとっくに地上波復帰して、『アメトーーク!』に戻ってきていたかもしれないのに、禊の期間にYouTubeを始めて、視聴者や周りの反感を買ってしまいましたからね」

この春、松本がどのような動きをみせるのか。そして世間がどのような反応をするのか。注意深く見ていきたい。

取材・文/集英社オンライン編集部