コメダ「和」喫茶「おかげ庵」 

おかげ庵が誕生したのは、新宿センタービルの地下1階。煉瓦造りの通路を歩いていると、「おかげ庵」と大きな筆で書かれたような文字の看板が目に入る。外観は木造を模した和風の作りで、山小屋風の内装を施したコメダとは違う印象を受ける。 

おかげ庵の外装
おかげ庵の外装
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店内に入ってみる。店内の雰囲気は、「コメダを和風にした感じ」とでも言おうか。コメダ特有の高い仕切りやゆったりした椅子は健在だが、全体的に「和」が押し出されている。 

店員さんに案内され、着席
店員さんに案内され、着席
席の感じもコメダとほぼ一緒。電源もある
席の感じもコメダとほぼ一緒。電源もある

 タッチパネル上でメニューを見る。コメダと同じようにコーヒーもあれば、おかげ庵ならではの抹茶などもある。

特に面白いのがフードメニュー。コメダ同様にフードにも力を入れていているが、コメダ発祥の地である名古屋らしいおかげ庵独自の「きしめん」や、おにぎりなどが充実。

ちなみにこのおかげ庵の近くには「米屋の太郎」というコメダが営むおにぎり専門店があり、そこでにぎられたおにぎりも提供されるという。

席に置かれたおにぎりメニュー
席に置かれたおにぎりメニュー

さらに気になるのが、だんごの種類が多いこと。 

おだんごのメニュー一例
おだんごのメニュー一例

これだけラインナップが充実していて押し出されたら、頼まざるをえない。「おだんご あんこ」を頼むことにした。それに合わせて抹茶も頼む。合わせて1160円であった(店舗によって価格の変動あり)。気分はすっかり日本庭園にいるかのようだ。

いざ、実食… 

注文してすぐに来たのがこちら。 

いったい何が……?
いったい何が……?

え? 電動七輪? なんと、店員さんの説明によると、だんごは自分で焼くという。確かに周りを見渡すと多くの人のテーブルにこの電動七輪が乗っている。 

あっけに取られて待っていると、やってきました。 

「お手頃だんご あんこ」と「お抹茶」
「お手頃だんご あんこ」と「お抹茶」

この真っ白な団子を自分で焼いていく。 

焼き目をしっかりつけて
焼き目をしっかりつけて

 焼き上がったところで、あんこを付けて食べていく。 

このDIY感がなんとも言えなく愉しい
このDIY感がなんとも言えなく愉しい

焼き立てなだけあって、外はカリッと、中はふわっとしている。そのバランスがいい。そこにあんこの甘さが侵入。さらに口内へ抹茶をin。ちょうどいい苦味でさらなる調和がもたらされる。 

コメダのシロノワールやスパゲッティもいいが、こちらはこちらでなかなかオツである。「和風喫茶」はこれまでのカフェチェーンではそれほどなかったから、新鮮なコンセプトかもしれない。