物議をかもす日本マクドナルドのCM

大手ファーストフードチェーン・マクドナルドの広告が頻繁に物議をかもしている。この戦略と狙いについて、日本マクドナルド株式会社の広報部に話を聞いた。

最近一番大きな騒動になったのは、2023年9月にマクドナルドの公式Xが投稿した広告アニメーションだ。夕方、男女の夫婦とその娘がマクドナルドを食べて幸せそうにしている場面を描いたもの。「特別じゃない、しあわせな時間。」と題されたそのアニメは、国内では〈エモくて好き〉〈幸せな気分になる〉などと好評を博した。

しかしその一方で、「家族を持つ=幸せ」という押し付けなのではないか?
夫婦=男女という決めつけはLGBTQへの配慮が足りないのではないか? 

そんな論が飛び交い、その勢いは海外にも波及。海外でも、マクドナルドのアニメに対して、〈これを求めているんだよ!〉という絶賛の意見もあれば、〈うちの国では炎上するだろう〉という反対意見も飛び交った。

結局、このアニメーションはXで1.5億以上のインプレッションを獲得するほど世界的大反響となり、世界に向けて、改めてポリティカル・コレクトネスを考えさせるきっかけともなった。

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そんな騒動も束の間、マクドナルドは2024年2月、またも物議をかもすCMを作り出した。中年のサラリーマン風の男に扮した、俳優の玉木宏やアーティストの竹原ピストルらが登場し、仕事の束の間、ビッグマックをたいらげて、「オレたちまだまだ、ビッグマックなんて、ペロリだよ」と力強く叫ぶ映像だ。

中年のサラリーマンが、ゆとり世代や、さとり世代など、押し寄せてくる若い波に立ち向かうような構成となっている。

このCMが物議をかもしている理由は、出演している玉木宏や竹原ピストルをはじめ、サラリーマンとして登場する人のすべてが男性である点だった。これが、「社会で働いているのは男だけ」という旧世代の価値観なのではないかと指摘されてしまった。


どちらも過剰に気にしすぎではないかと感じなくもないが、昨今の時代の流れを考えれば、男性だけが働く社会の映像を制作すれば、こういった意見が寄せられることも想定できるだろう。

特にマクドナルドに関しては、昨年9月に同様のことで物議をかもしたばかり。なぜこのようなCMを制作するに至ったのか