〈完全犯罪で…5000万円あったらいけるらしい〉と不適切投稿 

一方、高見氏の1月の発信に対し削除要請という穏便ともいえる行動に出た兵庫県警だが、それだけでは済まない可能性があるとの声も出ている。

「SNSが情勢を大きく変えたと言われる兵庫県知事選は、竹内元議員を追い込んだ攻撃の他にも斎藤氏の対立候補の公約を捻じ曲げるなどのデマが飛び交い、県警は虚偽情報を流布させ選挙の公正性がゆがめられたとみて捜査しています。そして高見氏は、この捜査で優先順位が比較的高い一人とみられているんです」(県警関係者)

高見氏も選挙直後の11月23日には〈完全犯罪で人コロすには5000万円あったらいけるらしい。これ皆覚えといて。〉とXに投稿。

高見氏のXより
高見氏のXより

「このポストは削除されたのか、今は見ることができないですが、あまりに不穏当な内容にゾッとしました。何が言いたいのでしょうか」(県議会関係者)

市議会に政倫審が設置されると、高見氏は2月11日にはこう投稿している。

〈【助けてください】 以前投稿した通り、知事選の遺恨がまだまだ残っており、議会での吊し上げに遭っています。これを扇動している市民クラブは某竹内元県議が所属していた民主系の会派です。〉

地元メディアには「弁護士にも相談済みだが、私の一連の行動に対して全く問題ないと言われている。今後も毅然とした対応をとっていくつもりだ」とのコメントを出したが、2月17日の議会は欠席した。

高見氏の主張を聞こうと本人が番号を公開している携帯電話にかけたがつながらないため、後援会事務所として届け出がある姫路市の住宅を訪ねた。そこでは親族とみられる男性が「(高見市議は)家にいません。いつ帰ってくるかも分かりません」と繰り返した。

政倫審設置を“吊るし上げ”というのなら、自身がポストした内容の根拠を説明してみてほしいものである。

高見氏のTiktokより
高見氏のTiktokより
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班