髪を乾かさないと頭皮のカビが繁殖する場合も

「ドライヤーキャンセルするとハゲる」は本当なのか? 美容外科・皮膚科・美容皮膚科「あいち栄クリニック」の統括院長・横山侑祐氏に聞いた。

「肌には天然保湿因子『NMF(ナチュラルモイスチュアライジングファクター)』という、肌自らが作り出す天然の潤い成分があります。これは保湿成分になります。同時に水に溶ける成分でもあるので、お風呂上がりにすぐタオルで拭かなかったり、髪を乾かさなかったりすると、体や頭皮からNMFが溶けてなくなります。

そうすると、頭皮が乾燥し、フケの原因となったり、頭皮の血行も悪くなり、髪が抜けたりする可能性が出てきます」

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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また、巷でよく聞く「髪を乾かさないと頭皮にカビが生える」というのも本当なのか。

「頭皮にはカビの一種が常在しています。髪を乾かさず湿度が高い状態が長く続くことで、このカビが急激に繁殖する場合はあります。

それにより頭皮が荒れることもあると思いますので、やはりドライヤーはキャンセルしないほうがいいかもしれません」

写真はイメージです(PhotoACより)
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モデルのゆうちゃみこと古川優奈も、ラジオ番組で自身のものぐさエピソードのひとつとして「私はほんまにこの何年間かドライヤーしていない。これはガチ」と公言していたが、髪の健康、そして頭皮の健康を守るために、なるべく“キャンセル”はしない方がいいかもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班