親や子がストレスから“奇行”に走るケースも…

前述の20代女性教員によれば、受験時期が迫ると親子ともに精神的に不安定になり、とんだ「とばっちり」を受けることもあるという。

「教育相談中に児童が『志望校に受からなかったらどうしよう』と泣き出したり、親からメールや電話で『うちの子に家でもっと勉強するよう言ってほしい」とお願いされたりすることはよくあります。

ひどいケースだと、突然保護者から電話がかかってきて、『息子が◯◯先生に暴力をふるわれたと言っています! すぐに謝罪してください』と言われたこともあります。

もちろんそんな事実はないので保護者に説明をし、管理職にも対応してもらったのですが、結局手に負えず…。ことを収拾するために管理職と一緒に頭を下げました」

写真はイメージです(PhotoACより)
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さらに、「親や子がストレスから“奇行”に走るケースもある」と驚くべきエピソードを話してくれた。

「授業中に先生やほかの児童に向かって突然『死ね』と叫ぶ子がいたので、保護者に電話で報告したら『うちの子がそんなことするはずない』と逆ギレ。

『うちの子が先生やほかの児童から嫌がらせを受けたからそんなことをしたに違いない。担任だと話が通じないから管理職を出せ!』と怒鳴られました。

最終的には『息子がストレスなく受けられる授業だけ出席させて、他の授業は個室で自習させろ』と言い出しました。もちろん、学校はそんな要求は受け入れませんでしたが…」

写真はイメージです(PhotoACより)
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