学校への匿名通報で発覚した“まかない”作りだが…
給食で余った食材と自分たちで持ち込んだ調味料や食材を使ってまかない料理を作り、教職員らに提供したとして、京都市教育委員会は27日付で市内小学校の給食調理員2人を減給の懲戒処分にしたと発表した。匿名の通報を受けて発覚したという。このニュースを受けてXでは、
「厳しい処分だけどルールはルールだね…」
「ただでさえお米が贅沢品になっているのに、時代に合わない通報と処分では?」
「SDGsなのに…」
など、賛否両論が巻き起こっている。
いったい、何が起きたのか。詳しい経緯を確認するべく京都市教育委員会に話を聞いた。
――匿名の通報があったのはいつ頃なのでしょうか?
令和6年6月に、学校に匿名の通報があり、1月27日付で処分を発令しました。
――経緯としては、余っていた給食の食材を、給食調理員が私的に使ったということでしょうか。
(調理員がまかないに使ったのは)完全に余って不要になった食材だけではありませんでした。
基本的に給食を作る際は、こぼしてしまった時の分なども考慮し、多めに作るのが一般的な対応です。
しかし、今回はその多めに作れる分の食材の中から一部先に分けておいて、それで(まかないを)作っていた、ということでした。
ただ、子どもたちが食べる量には影響はありませんでした。
――調理員は2022年からそのまかない料理を作っていたということですか。
そうです。調理員自身も食べていましたし、夕方の時間帯以降で週に1~2回程度、教職員たちにも作ったものを提供していたということでした。
作ったものは、おにぎりや鶏の唐揚げなどが中心だったとのことで、教職員側からまかないのメニューについて要望があったわけではなく、調理員の判断によるものでした。