神戸で震災追悼式典が終わっていない時間帯に選挙管理委員会が…
兵庫県警は19日のうちに産経新聞と朝日新聞に対し、竹内氏への聴取の事実や逮捕予定はないと幹部が説明。読売新聞には「竹内氏は捜査の対象になっていない」と明言した。
20日には県議会で、「竹内元議員の名誉のためにもそんな(容疑のある)事実はないと確認してほしい」との県議の問いに対し、村井紀之本部長が「個別案件の捜査についての言及は通常は差し控えているが、事案の特殊性に鑑み答弁する」と前置きしたうえで、
「竹内元議員につきましては、被疑者として任意の調べをしたこともありませんし、ましてや逮捕するといったようなお話は全くございません。全くの事実無根でありまして、明白な虚偽がSNSで拡散されていることにつきましては極めて遺憾であるというふうに受け止めております」
と、竹内氏を苦しめた噂は完全な虚偽だと断言したのだ。
「この本部長の明確な答弁はかなり異例です。一連の問題を放置しないと宣言したと受け止められています」(県議会関係者)
兵庫県では、阪神・淡路大震災から30年となる1月17日までは斎藤氏に絡む問題でざわつくことを当局は避けるだろうとの見方が支配的だった。
しかしその日、神戸で追悼式典が終わっていない時間帯に、兵庫県選挙管理委員会は総務省に対し、先の知事選が公正性に欠けるものだったとして法整備を求める要望書を出している。
「立花氏が斎藤氏を支援した“2馬力”と言われた選挙手法と誹謗中傷、真偽不明の情報拡散の3つが主に問題視されました。斎藤氏は立花氏と意を通じ選挙活動をしたことを否定しています。現職知事を生んだ選挙が不公正だったという要望を、震災の追悼の時間が終わるのを待たずに県選管が出したことには意味がありそうです」(社会部記者)
一連の疑惑や選挙の問題は清算されるのか。県政の正常化を先頭を切って求めていた竹内氏の願いはかなうのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班