個人事業主になってから思うこと
「安定した給料を得るために会社に残るか悩みどころですが、後輩が上司になるような状況でしたから、居心地は決していいものではありません。あのまま続けていても、仕事内容も決して楽しいものではなかったでしょう。
今は収入は減りましたが、個人事業主なので、ストレスのある上下関係や人事体系からは外れている分、気が楽です。また、これまでの会社の仕事と異なる挑戦をしようと思っている矢先であり、この先順調に進めば、新たな楽しみができる可能性もあるので、現時点では、会社を辞める決断をすると思います」
現在の日本では、多くの人が早期退職をするか否かの決断を迫られているだろう。ただ、どちらかが間違いでどちらかが正しいのではなく、そのどちらを選んでも正しいケースもある。最後にゴトウさんは、早期退職をするか悩んでいる人たちに向けて、アドバイスを送ってくれた。
「早期退職後、ほとんどの人は年収が下がると思います。住んでいる地域や家族構成によって違いがあるので、一概には言えませんが、年収500万円くらいでも、所得税、地方税、社会保険料などの負担が大きく、生活費は貯金から切り崩しになるおそれが高いです。これから退職する人は、その点ご留意ください」
取材・文/集英社オンライン編集部