友達が大事…友達がいないと寂しくて…

集英社オンラインは小西の小学校時代の卒業文集を入手していた。そこには、『私は成長しました』というタイトルで、次のような文章を寄せていた。

小西被告の卒業文集
小西被告の卒業文集

《私がこの小学校六年間で、成長したことは全部で三つあります。一つ目は前よりももっと友達の大切さを知った事です。私は四年生になって友達とうまくいかない時がありました。だけど自分が悪いと思いました。自分がみんなに悪い事をしてしまったからだと思いました。みんなもこんなつらい思いをして私と仲良くしてくれてたのがうれしかったです。その時私は思いました。「友達が大切だ。」と。それから、私は友達をもっと大切にしようと思いました。みんなは、前と変わらず優しくしてくれました。友達が居ないとさみしくてでも優しくしてくれるのがうれしかったです。友達の大切さがより分かりました》

反省を滲ませる文章は、今回公開された弁護人への「手紙」を彷彿とさせるものがある。その手紙の中で、小西被告はこう書いている。

《大切な娘様の命を奪ってしまって、私が言える立場じゃないんですけど、辛くて涙が止まらなくて。一番辛いのは被害者の方々で、ご家族のお気持ちを考えるとなんて言ってよいのか。償っても償いきれないほどの重い罪を犯してしまって、どうしたら良いのでしょう。自分の犯した罪を裁判できちんとさばいてもらい、刑に従う事しかできません》

「内田被告はこれまでの調べに対し、『現場から離れてから落下した音を聞いた』と供述し、起訴事実を否認してきた。しかしここにきて、小西被告が弁護人に対し、『転落しそうになっている被害者の腕を引っ張ろうとしたが、手が届かなかった』と事実関係を認める発言をしていることがわかってきた。小西被告の弁護人は来年2月27日に始まる裁判員裁判でも起訴事実を争わず、情状酌量を求める方針だと明かしている」(前出・社会部記者)

反社と警察の欲望が交差するサンロク街で、少女たちはなぜ凶悪な犯罪に向かって行ったのか――。小西被告が公判で語る内容に、注目が集まっている。

事件当時の現場付近には多くの花が供えられていた(撮影/集英社オンライン)
事件当時の現場付近には多くの花が供えられていた(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班