経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて
”モテない男は幸せそうに見えない”は本当なのか…人生における「幸福」の決定要素は自分が承認されているという感覚だけである理由
経済評論家の山崎元氏が、若い世代が人生を豊かに過ごすために必要なお金についての知識や考え方をまとめた書籍『経済評論家の父から息子への手紙』。亡くなった後に出版されたこの書籍は、1年経った現在でも読まれ続けている。
本記事では書籍から一部を抜粋・再構成し、「幸福」という概念の本質的な要素を解説する。
経済評論家の父から息子への手紙 #5
価値観の99%は他人が作った概念でできている
そもそも、学問にせよ、芸術にせよ、スポーツやゲームであっても、どのジャンルも過去から現在にかけて多くの他人が創り上げてきたものだ。どんな芸術性があり、どんな研究が研究として価値を持つかといった諸々は、他人にすべてを決められているものではないにせよ、他人の価値観(つまり他人の視線)の影響を受けている。
価値観として個人が自分の自由や創造だと考えているものは、他人が築いた価値観にごく小さなものを付け加えたか、いくつかの選択肢の中から何かを選び取ったに過ぎない。
特定の専門のジャンルでなくても、「美しい響きの言葉」とか、「正義」といった価値尺度は、過去から現在にかけて他人が形成した夥しい感じ方の影響を受けている。
人間は、自分だけで価値観を形成して自分を満足させられるほど高性能にはできていない。
その証拠に、「他人の評価は関係ない」と言い張る当人が、芸術作品や論文を世間に発表するではないか!
図/書籍『経済評論家の父から息子への手紙』より
写真/shutterstock
経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて
山崎 元
2024/2/15
1,760円(税込)
192ページ
ISBN: 978-4054069756
★★★発売2週間で7万部突破、8万部達成★★★
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【山崎元 最後の書き下ろし】
●最後に遺したお金・働き方・人生の指南書
●経済とつきあう上で一生役立つ「明るい人生のマニュアル」
●これから大人になる子にも、親にも
●実際に息子へ送った手紙を収録
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◎【新しい働き方】は効率性と自由を求める
◎【昭和生まれの働き方常識】は割が悪い
◎時代はゆっくりと、まだら模様に変化する
◎自分の人材価値を中心に考える
◎転職を【常に】意識する
◎小さくても副業のチャンスは逃すな
◎保険とは【損な賭け】のことである
◎お金は、シンプルに管理して、おおらかに使う
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