アメリカでは訴訟や契約打ち切りも
そんな移住計画には、アメリカでのさまざまな騒動も影響しているようだ。
「ウェストが2022年に設立した私立校『ドンダ・アカデミー』の元教師らが、不当解雇や給料未払い、差別などでカニエを提訴。さらにウェストのアパレルブランドでアシスタントとして働いていた女性から、薬物を服用させられたうえで、性的暴行を受けたと訴えられています。これらにより、居場所がないとも言われています」(同前)
さらに同年、パリで自身のブランドYEEZY(イージー)のショーを行なった際に、『Black Lives Matter(黒人の命は大切)』を揶揄するかのような『White Lives Matter(白人の命は大切)』と書かれたTシャツを含むコレクションを発表。
これに対して批判の声が上がると、インスタグラムで反ユダヤ主義の発言を行ない、アカウント停止処分になった。またヒトラー称賛発言などを行ない、これらの言動が原因で、アディダスや、GAP、バレンシアガといったブランドとの契約も打ち切りになった。
アメリカの音楽関係者は、ウェストがアメリカにいづらくなったのではと語る。
2021年に5730万ドル(約89億円)で購入したカリフォルニア州の自宅を、3900万ドル(約60億円)で売却したという報道もある。着実に日本での生活の準備を進めているのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班