悲劇と言われた2015年とそっくりに?

ネット上では2015年大会と比べる声も多くあがっている。

〈2015感が強くなりすぎ。 ここ最近のM-1がずっとよかっただけにちょっと動揺してます〉

〈2015年の悲劇と言われたM-1を超える大会にしてほしいな〉

〈2015年以来の不思議な大会になりそうやな〜富澤さんと邦ちゃんには審査席にいてほしかった〉

〈9人は流石に多いとは思う やっぱりM-1 2015が想起されるけど、フワッとした感じでトレンディになっちゃった感が否めないから〉

審査員が9人態勢になったこともあり、2019年にミルクボーイがたたき出した“歴代最高得点”と比較することもできず、20回積み上げてきた“伝統”との比較といった点でも盛り上がりとして欠けてしまう恐れがある。

しかし、哲夫、柴田、石田といった歴代チャンピオンだけでなく、かつてのM-1で大きな爪痕を残し、いまや大人気芸人となった山内や若林などがどういった審査をするのかも非常に楽しみだ。

M-1審査員待望論の多かったオードリーの若林正恭 ©M-1グランプリ事務局
M-1審査員待望論の多かったオードリーの若林正恭 ©M-1グランプリ事務局

そして何よりも、大会で一番重要なのは出場者だ。審査員や大会の雰囲気がどうであれ、最高の漫才をして、「歴代最高の大会だった」と言わしめて、今年1年を締めくくるような笑いを期待したい。

取材・文/集英社オンライン編集部