なぜ令和のいま「せいろ」と「おぼん」がブームに?

「せいろ」&「おぼん」ブームの火付け役である人気料理クリエイターが「紙の料理本」にこだわった理由_8

――無印良品でせいろが品切れになったり、定食カフェ「おぼんdeごはん」がレシピ本を出したりと、「せいろ」と「おぼん」がいまブームになっていますが、本来はどちらも昔からあるアイテムです。なぜいま注目されていると思いますか?

りよ子 ここ数年、「丁寧な暮らし」というものが流行っていて、実際、SNSではそういったテーマで発信している人も増えています。せいろやおぼんは、その一部として取り入れやすいアイテムのような気がします。

Hideka せいろ料理は油をあまり使わずヘルシーですし、昨今の健康意識の高まりとも相性がいい気がしますね。

りよ子 SNSのコメントを見ていても、ヘルシーさに惹かれている方はけっこういますね。あとは、「調理もお手入れもラクそう」というコメントもあります。そして意外なところだと、「楽しそう」って言われることも。作った料理をただお皿で食べるんじゃなくて、せいろだったりおぼんだったり、何か違う要素が加わることで楽しく感じるのかもしれないですね。

Hideka ワクワク感が生まれるのかも。

――そんなおふたりが次に挑戦したいことはありますか?

りよ子 発酵料理ですね!

Hideka ブームがきていますよね!

りよ子 ですよね! 麹とか、味噌とか。Instagramにも麹調味料を手作りしている動画があがっているので、やってみたいなって思います。2025年には必ず挑戦しようと思います!

Hideka 私は、りよ子さんの書籍にもあった、同時に2、3品作れる料理を研究していきたいなと思っています。時短にもなりますし。

りよ子 料理以外だと、オフラインのイベントを企画できたらいいなって思っています。直接フォロワーさんにお会いする機会を作りたいです。

Hideka 私は2年前くらいから思ってるんですが、自分のオリジナルのブランドを作ってエプロンをプロデュースしたいなって思っています。お気に入りのエプロンがあったらもっと料理が楽しくなると思うので。シンプルで着やすくて、軽くて料理もしやすいものを考えたいです。

「せいろ」&「おぼん」ブームの火付け役である人気料理クリエイターが「紙の料理本」にこだわった理由_9

――最後に、今回作った書籍をどんな方に届けたいか教えてください。

りよ子 本の「はじめに」にも書いたんですが、仕事が忙しかったときにせいろにめちゃくちゃ癒された経験があるので、「忙しくて毎日コンビニ飯とかお惣菜とか食べています」っていう方に手に取っていただけたらと思いますね。

せいろは本当に調理もお手入れも簡単なので。これだけで生活ががらりと変わるのでおすすめです。自炊のハードルって意外と低いんだと感じてもらえると思います。丁寧に暮らしている気分にもなれて心にもいいですし。

Hideka 私は、夫の喜ぶ顔が見たくてご飯を作っているところがあって、今回の本も大切な人のために作りたくなるレシピが多いんです。なので、誰かにおいしい料理を作ってあげたい人、そして自分のためにおいしい料理を作りたい人に届けたいですね。簡単なのに、感動するほどおいしいレシピがたくさんあります。

「一汁三菜 おぼん献立」(ワン・パブリッシング刊)
Hideka
「一汁三菜 おぼん献立」(ワン・パブリッシング刊)
2024年11月28日
1540円(税込)
112ぺージ
ISBN: 978-4651204574
日々の献立に取り入れやすい「一汁三菜」のレシピを、おぼんに盛り付け見た目も楽しく紹介。使うのは手に入りやすい材料とどこの家庭にもある調味料で、料理に自信がない人や、毎日の献立を考えるのが面倒な人に寄り添う、簡単でおいしいレシピが充実。読者の食卓に笑顔が生まれ、日々の生活がより豊かになることを願って作られた一冊。
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すべてを蒸したい せいろレシピ
りよ子
すべてを蒸したい せいろレシピ
2024年9月26日
1540円(税込)
112ページ
ISBN: 978-4058023624
切って詰めて蒸すだけのデイリーレシピから、「え、こんなものも蒸しちゃうの?」と驚くような意外なレシピ、せいろで一度に5品が完成する同時調理レシピまで、一年中使える簡単せいろ蒸しレシピを紹介。せいろのイメージが変わること間違いなしの一冊。
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