なぜ令和のいま「せいろ」と「おぼん」がブームに?
――無印良品でせいろが品切れになったり、定食カフェ「おぼんdeごはん」がレシピ本を出したりと、「せいろ」と「おぼん」がいまブームになっていますが、本来はどちらも昔からあるアイテムです。なぜいま注目されていると思いますか?
りよ子 ここ数年、「丁寧な暮らし」というものが流行っていて、実際、SNSではそういったテーマで発信している人も増えています。せいろやおぼんは、その一部として取り入れやすいアイテムのような気がします。
Hideka せいろ料理は油をあまり使わずヘルシーですし、昨今の健康意識の高まりとも相性がいい気がしますね。
りよ子 SNSのコメントを見ていても、ヘルシーさに惹かれている方はけっこういますね。あとは、「調理もお手入れもラクそう」というコメントもあります。そして意外なところだと、「楽しそう」って言われることも。作った料理をただお皿で食べるんじゃなくて、せいろだったりおぼんだったり、何か違う要素が加わることで楽しく感じるのかもしれないですね。
Hideka ワクワク感が生まれるのかも。
――そんなおふたりが次に挑戦したいことはありますか?
りよ子 発酵料理ですね!
Hideka ブームがきていますよね!
りよ子 ですよね! 麹とか、味噌とか。Instagramにも麹調味料を手作りしている動画があがっているので、やってみたいなって思います。2025年には必ず挑戦しようと思います!
Hideka 私は、りよ子さんの書籍にもあった、同時に2、3品作れる料理を研究していきたいなと思っています。時短にもなりますし。
りよ子 料理以外だと、オフラインのイベントを企画できたらいいなって思っています。直接フォロワーさんにお会いする機会を作りたいです。
Hideka 私は2年前くらいから思ってるんですが、自分のオリジナルのブランドを作ってエプロンをプロデュースしたいなって思っています。お気に入りのエプロンがあったらもっと料理が楽しくなると思うので。シンプルで着やすくて、軽くて料理もしやすいものを考えたいです。
――最後に、今回作った書籍をどんな方に届けたいか教えてください。
りよ子 本の「はじめに」にも書いたんですが、仕事が忙しかったときにせいろにめちゃくちゃ癒された経験があるので、「忙しくて毎日コンビニ飯とかお惣菜とか食べています」っていう方に手に取っていただけたらと思いますね。
せいろは本当に調理もお手入れも簡単なので。これだけで生活ががらりと変わるのでおすすめです。自炊のハードルって意外と低いんだと感じてもらえると思います。丁寧に暮らしている気分にもなれて心にもいいですし。
Hideka 私は、夫の喜ぶ顔が見たくてご飯を作っているところがあって、今回の本も大切な人のために作りたくなるレシピが多いんです。なので、誰かにおいしい料理を作ってあげたい人、そして自分のためにおいしい料理を作りたい人に届けたいですね。簡単なのに、感動するほどおいしいレシピがたくさんあります。