「世界に類を見ない未来都市」の実像
11月24日にオープンした「麻布台ヒルズ」。港区のど真ん中、麻布台・虎ノ門エリアの約8万1000㎡という広大な土地に、構想から含めると約35年もの歳月をかけて描かれてきた“未来都市”だ。
日本一の高さとなる330mの「森JPタワー」を擁する麻布台ヒルズは、ファッション、フード、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなど、約150店舗の商業店舗やオフィス、住宅で構成される。
世界初となる「アマン」の姉妹ブランドのラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」、都心部で最大のインターナショナルスクールとなる「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」、「麻布台ヒルズギャラリー」を中核とした総施設面積約9300㎡におよぶミュージアムとギャラリーのほか、街の至る所に広大な緑地が広がり、パブリックアートが配置されるなど、ラグジュアリーで文化的な都市として開業を迎えた。
だが、麻布台ヒルズの真髄はそれらの表層的なものだけではない。このヒルズは、これまでに“文化都市”六本木ヒルズ(2003年)、そして“グローバルビジネスセンター”虎ノ門ヒルズ(2023年10月)など年代ごとに新しい都市の形を具現化してきた森ビルが「これまでのヒルズのすべてをつぎ込んだ」という「ヒルズの未来形」ともいうべき集大成なのだ。
「世界を見渡してもまったく類を見ない」と評される“都市の中の都市”は、あらゆる都市機能が街の中で集約される、その機能性に驚かされる。
まず目に付くのは、都市を包む約2万4000m²という圧倒的な緑。ど真ん中に人が集まる場所として約6,000㎡の中央広場を据え、人々の「暮らす」「働く」「集う」「憩う」「学ぶ」「楽しむ」「遊ぶ」などの営みが、施設の垣根を越えてシームレスにつながっていく。
「麻布台ヒルズのコンセプトは【Modern Urban Village】【緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街】です。人々が自然と調和し、人と人がつながりながら、心身ともに健康で豊かに暮らせる街。それを支える二つの柱が”Green & Wellness”です。私たちは『都市の本質とは、そこに生きる人にある』と考えていますが、働き方や生き方が劇的に変化している今、ますます“人々がより人間らしく生きられる都市の在り方”が求められているのではないでしょうか」(森ビル広報)