「このバイトちょっと怪しいかも?」と感じたときには… 

「中高生は『これは犯罪じゃないって言われたから』『友達からの紹介だし』と、簡単に信じてしまいます。健全な判断力がまだない世代だからです。

SNSで、名誉毀損をした人に対して開示請求をする人が増えていますが、開示してみると相手方は中学生が一番多いこともわかっています。受験があったり、心身に大きな変化が生じるときなのでストレスも溜まりやすいようです。

親御さんも、お子さんを守るためにペアレンタルコントロール機能を用い、スマホの使用時間の制限や、インストールしたアプリを把握しておくことが大切です。

対面では会話をせずに、LINEアプリのやりとりで済ませる家庭もあるようですが、するとお子さんの変化や困りごとに気づきづらい。日常でコミュニケーションをとる意識を持つことが、犯罪へ加担することを回避する第一歩ではないでしょうか」

確信が持てずとも、途中で「このバイトちょっと怪しいかも?」と感じたときにはどうすればいいのか。

「親や友人へ相談する。それがはばかられるときには、#9110に電話をしましょう。警視庁総合相談センターにつながり、現状を伝えることで闇バイトかの判断や対処法などアドバイスがもらえるはずです。

くれぐれも一人で抱え込まず、第3者へ早めに相談してほしいです。ちなみに、110番は緊急ダイヤルなので、誤らないよう気をつけたいですね」

自分や自分のまわりは大丈夫、なんていう思い込みは捨て、しっかりと確認してから求人に応募する意識を持つようにしたい。

取材・文/山田千穂