検察は「被告人を懲役15年の実刑相当と考える」
これを受けて検察側は「極めて卑劣で悪質」という言葉を何度も繰り返し、「児童と2人きりの状況を巧みに作り、心身に与えた影響は大きく、被害者は厳罰を望んでいる。
弁償すると言っているが弁償すらしておらず、妻に家の所有権を移すなど、反省は認められない。常習性は顕著で再犯のおそれは大きく、不利な供述も回避し、一般予防の見地からも厳重な処罰が必要。これまでに前科はないが、相当の処罰が必要であり、被告人を懲役15年の実刑相当と考える」と求刑を論告した。
これに対し長田被告は、ノロノロと証言台に向かい、終始覇気のない声でこう述べた。
「自分の欲を満たすために、なんら罪のない子どもたちを被害者にしてしまったことは、紛れもない事実で…消えることのない傷を追わせてしまったことも…事実です。
被害弁償等について、何も…できていないということは、これも事実です。私自身の…知識のなさが招いたことでもあります。
私のしたことは、決して許されるべきことではないということは…私自身も重々わかっています。してしまったことに対しての…言い訳であったりとか、そういったことは一切なく…本当にただ、私が卑劣な犯罪者であったことを…被害者の方々には心から申し訳なく思っており、本当にただその一心で、何も弁解の余地はありません。本当に申し訳ありませんでした」
空虚な言葉の羅列は、法廷にいた誰の心にも響かなかったようだ。
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取材・文 集英社オンライン編集部ニュース班