NPBに参戦する方法はふたつ
――今年から(NPBの)2軍に2チーム(オイシックス新潟アルビレックスBC、くふうハヤテベンチャーズ静岡)入りました。
(堀江氏がオーナーの)北九州下関フェニックスの社長(竹森広樹氏)も2軍に参入したかったみたいですけど、落とされたみたいです。たぶんそれは僕の問題。「ホリエモンは絶対入れんな」って。
――やっぱりまだ……?
堀江 ナベツネ(渡辺恒雄)がいるんで、完全に(2004年の球界再編問題を)引きずってると思いますよ。
「福岡はホークスがいるじゃねえか」って言うんで「山口はどうだ」って返したら岩国市にカープ2軍の本拠地(由宇練習場)があるとか、いろんな難癖をつけられて。それなら巨人とヤクルトがいる東京は何なんだって。
――たしかに。
独立リーグやってて思うのは、やっぱり日本人は野球好きだから政令指定都市にひとつずつ球団があっても全然おかしくないし、すっげー盛り上がると思う。
――甲子園があれだけ盛り上がってるのって各県から1校ずつ出てるからだと思うんですよね。地元への愛着も増すやろうし。
でも、楽天の三木谷(浩史)さんやDeNAの南場(智子)さんは増やさない派。「12個しかない免許を取りました」みたいな考えらしいんですよね。だからつまんねーなって。
――(笑)。
(再び新規参入を目指す)道はふたつあって、ひとつはナベツネさんがいなくなったら16球団にしようって派閥もあるんで、そこでいく手もある。王(貞治)さんとかも16球団派ですから。
――そうなんですね。
でもNPBは全体的に体質が古いから、独立リーグのエクスパンション(球団拡張)という形で、台湾や韓国とかと協調してリーグ自体を盛り上げてNPBに対抗するという選択肢もなくはないですよ。
同じような事例で、サウジアラビアの投資省がつくったLIVゴルフという新リーグがPGAツアー(1975年に全米プロゴルフ協会から独立した団体)から有名な選手を引き抜いたりして、それに対してPGAツアーが圧力をかけたりしたんだけど、最終的にPGAツアーとLIVゴルフは合併することになったんですよ。
――すごい話ですね。
サウジアラビアの投資省は大成功ですよね。PGAツアーの筆頭株主になって実質的にオーナーになったわけですから。
――そこまで全部筋書どおりだったら怖いですね。