報道と食い違う茅ヶ崎市教育委員会による情報開示
ことの発端は、9月16日に神奈川新聞が報じた記事だった。
今年5月31日に、小学2年生の女子児童が休み時間に友人と学校の図書室にいたところ、6年生の男子児童3人が近づいてきて、服の上から下半身を複数回にわたって触ってきたという。
同日、保護者が女児の異変に気づき聞き取りをしたところ、トラブルが発覚。後日学校に連絡し、加害男児3人の保護者との話し合いの場が持たれたことが報じられた。
また、被害女児の母親は9月26日に発売された「週刊文春」の取材にも応えており、記事では“事件”について次のように詳報している。
〈図書室で(被害女児である)A子さんが友人と本を探していると、後ろにいた6年生の男子3人が2人の前に回り込んだ。立て続けにA子さんの性器に手を伸ばし、服の上から触って逃げ出した。A子さんたちが図書室を出ると、3人は戻ってきて再び彼女の性器を触って走り去った〉(『週刊文春』2024年9月26日発売号)
一方で、茅ヶ崎市教育委員会から送られてきた文書の内容は、これまでの報道とは食い違う点がある。文書内では、「関係児童側の情報に係る一部情報開示と、報道に当たってのお願いについて」という表題のもと、「1 関係児童側の情報開示について」と「2 各報道機関に対し、今後の報道に向けたお願い」と大きく分けて2つの事柄が記載されていた。
そのうち「関係児童側の情報開示について」では、小2女児の体の一部に触れたとされる関係児童数名への聞き取りなどが、以下のトピックに分けられたうえでまとめられていた。
文書内では被害を受けた女児を「当該児童」、加害した男児たちを「関係児童」と呼んでいる。
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(1)関係児童側の言い分
(2)謝罪の場のやりとりの内、他のことに関する関係児童の認識について
(3)関係児童Bの保護者より、報道機関に情報提供してほしい旨ご要望いただいた内容
(4)以上のご質問の他、関係児童側としては回答を控えさせていただきたいこと
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加害者として報じられている3人の関係児童への聞き取りは、“お互いの言い分を伝えない段階”で、それぞれ個別に行なったという。関係児童側の言い分としては、主に以下のような点が挙げられている。
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●関係児童3人が話す中で、悪ふざけで、すれ違う児童の体に触れようという話になったこと
●関係児童3人が、学校内図書館(いわゆる図書室)内や、その付近の廊下などを練り歩いたこと
●関係児童の内2名は、それぞれすれ違う2人の児童のお腹付近(お腹やわき腹、ベルトを着ける部分のあたりのどこか)を(ぶつかるように/邪魔するような感じ/ハイタッチするような感じで)触れた認識であること
●関係児童の内1人は、すれ違う2人の児童に触れるふりをしただけで、実際にはその体には触れていないこと
●関係児童2人が触れた児童に、共通の児童が含まれるか(1人の児童に2人が触れたか)ははっきりしないこと
●関係児童3人が、触れた/触れるふりをした他の児童には、女子児童の他、少なくとも男子児童が1人いたこと
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