ピンチの時こそ「お金を守る方法」を探そう

とはいえ、貸与型奨学金も活用法次第。

貸与型奨学金は、普通に銀行などでお金を借りるよりも条件が優遇されています。金利がかからなかったり、返済期間を長くとってもらえたり……メリットもあるので、一概にダメとは言えません。活用次第で強力なお金防衛術となります。

給付型と貸与型を組み合わせることで、よりお金の問題を解決しやすくなる、なんてことも。

なかには借入タイプでありながら、状況によって支給タイプに変化する特殊なものもあります。

たとえば、低所得者や高齢者、障害のある人などの生活を経済的に支えることを目的とする「生活福祉資金貸付制度」。

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一定額のお金を無金利で借りられる制度ですが、返済時期が来た後も病気で働けなかったり、失業したりして、経済的に苦しい状況が続いた場合、返済猶予や返済免除を受けられます。状況次第では、借りたお金は返さなくてよくなるのです(*)。

(*)連帯保証人を立てた場合のみ。連帯保証人を立てなくても借りられますが、その際は年利1.5%。新型コロナのときは特例として「無利子・保証人不要」でした。

不安はピンチになったときの姿を想像して生まれますが、このように、ピンチのときにも「お金を守る方法」は存在してくれています。

それを知るだけでも、心が少し軽くなりませんか?

写真/shutterstock

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6章 老後――老後、毎月「5万5千円」不足? など

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