少子高齢化と人材不足

2023年12月にマンパワーグループが発表した「2024 Global Talent Shortage」によると、世界的に人材不足が広がっています。日本の組織の85%が人材不足で、この割合は調査した国の中で1番高く、世界平均の75%と比較してもより大きく顕在化している課題だと言えます。

ここからは、この人材不足と中高年の雇用の関係について見ていきます。

リクルートワークス研究所が2023年3月に発表したレポート「未来予測2040労働供給制約社会がやってくる」でも、2040年に日本では1100万人の人材供給不足になると指摘されています。

図:世界各国の人材不足率。『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』より
図:世界各国の人材不足率。『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』より
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この情報だけを見ると、AIやロボットの進化によって仕事が自動化され、失業してしまうという心配はしなくてもよいのではないかという気もしてきます。

究極の売り手市場で、前途有望な若者であれば、誰でも働きたい人は働ける、そんな安心で薔薇色(?)の未来が待っているというシナリオもあるのかもしれません。

しかし、シニア世代がそうした未来を実現するためには、自らも変化していく必要があり、そのために欠かせないのがリスキリングであるというのが、これからお伝えしていきたいことです。