アラフォーに美魔女ブーム
【消費・文化】
バブル世代は、消費も文化も女性がけん引した。大型ディスコのジュリアナ東京の「お立ち台」はその最たるものだ。
「ワンレン(ワンレングス、すべての髪の長さを同じに見えるようにした髪形)」「ボディコン(ボディーコンシャス、体のラインを強調する服装)」のファッションで、羽根つきのセンス(通称ジュリ扇)を振り回しながら、台の上で踊る女性たちは、バブル期最後の名物となった。
バブル世代の女性は結婚相手を選ぶ際、「3高(高身長、高学歴、高収入)」を条件とし、若い男性は女性の〝足〞のように車で送り迎えをする「アッシー」、ご飯(メシ)をおごる「メッシー」、ブランド品をプレゼントする「みつぐくん」などに分類され、ひたすら女性の気を引こうと尽くした。
また、テレビドラマでは、フジテレビの月曜午後9時から放送される「月9」が看板番組となり、出演した「W(ダブル)浅野」(浅野温子と浅野ゆう子)が人気を博した。
金余り日本の中で、日産が全グレード3ナンバー仕様の高級セダン「シーマ」を1988年に発売すると、富裕層以外にも飛ぶように売れたのもちょうどこの頃だ。
チーズケーキやティラミスなど海外のスイーツも流行した。金持ち日本人の消費を目当てに、世界が日本に注目し、グルメが続々と上陸していた時代だった。
この世代の強い女性たちは、その後も世の中のトレンドセッターとなり続けた。普通は40代になるとメークが薄くなり、専業主婦として静かに生活を送る人が多かったが、バブル世代は違う。
この世代から「アラフォー(アラウンド・フォーティー、40歳前後)」とう言葉が飛び出し、活発に消費をして世間をにぎわせた。そして、「美魔女ブーム」を巻き起こし、存在感を見せつけている。バブル世代で元フジテレビアナウンサーの近藤サトも白髪を染めずグレーヘアを貫いてテレビに出演し、話題をさらっている。
バブル世代の女性は、高齢者になったとしても、そのパワーを失うことなく、シニアの新しいトレンドを次々と発信しそうだ。ずっと若々しく〝女子〞でいたい気持ちが強く、アンチエイジング関連の消費や、仲間意識が強いため、「女子会」の需要も期待できる。
バブル世代のキーワード
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