原題『La Chimera』は、幻獣、幻影の意味
『墓泥棒と失われた女神』(2023) La Chimera 上映時間:2時間11 分 イタリア・フランス・スイス
監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:ジョシュ・オコナー、イザベラ・ロッセリーニ 他1980年代のイタリア、トスカーナ。先史時代のエトルリア文明の墓をあばいて、副葬品を売りさばく一団がいた。彼らの頼りは、英語圏から来た外国人アーサー(オコナー)。失った恋人への思慕でいつも夢うつつなアーサーだが、お宝を探し当てるダウジングの腕は確かで…。
各界が注目するイタリアのアリーチェ・ロルバケル監督(『幸福なラザロ』2019)最新作(兼脚本)。のどかでコミカルな田舎の描写に混じる、幻想的なアーサーの恋慕がせつない。恋人の老母役で、72歳になったイザベラ・ロッセリーニ(『ブルーベルベット』1987)が出演。