原題『La Chimera』は、幻獣、幻影の意味

憧れのトスカーナ地方。でも80年代、庶民は墓泥棒で生計を立てていた!? 笑いと愛と幻想が入り交じるイタリアの俊英女性監督作【墓泥棒と失われた女神】_5
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『墓泥棒と失われた女神』(2023) La Chimera 上映時間:2時間11 分 イタリア・フランス・スイス

監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:ジョシュ・オコナー、イザベラ・ロッセリーニ 他

7月19日(金)公開/ビターズ・エンド配給
© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma
7月19日(金)公開/ビターズ・エンド配給
© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma

1980年代のイタリア、トスカーナ。先史時代のエトルリア文明の墓をあばいて、副葬品を売りさばく一団がいた。彼らの頼りは、英語圏から来た外国人アーサー(オコナー)。失った恋人への思慕でいつも夢うつつなアーサーだが、お宝を探し当てるダウジングの腕は確かで…。
各界が注目するイタリアのアリーチェ・ロルバケル監督(『幸福なラザロ』2019)最新作(兼脚本)。のどかでコミカルな田舎の描写に混じる、幻想的なアーサーの恋慕がせつない。恋人の老母役で、72歳になったイザベラ・ロッセリーニ(『ブルーベルベット』1987)が出演。