30秒のふるふるで身長が伸びる
もしも健康診断の測定で、普段よりも身長が高くなったとしたら──。
いろんな場面で堂々と、以前よりも高くなった身長を公言できますよね。想像するとちょっとだけ嬉しくないでしょうか。
これ、ただの妄想ではありません。背中のある部分にアプローチするだけで、身長を2~3センチ伸ばすことができるのです。エクササイズを実践する前に、目の高さを壁にテープでマークするなどして、今の身長を記録しておいてください。
みなさんはヨガやピラティスでよく教わる「キャット&ドッグ」という動きをご存じでしょうか。
「キャット&カウ」「キャットバック」と呼ばれることもあります。
「猫」のように背中を丸める動きと、「犬」が吠えるように顔と背中を反らせる動きを交互に繰り返すもの。ヨガやピラティスの世界では、基本とされるエクササイズです。
ここでご紹介するのは、その進化版。拙著『朝起きてすぐに動きたくなる体』第3章でご紹介している「黒目ふるふる」の理論を融合させ、効果を倍増させています。
名前はそのまま「黒目キャット&ドッグ」。試した方の7割以上が、その場で身長を2~3㎝伸ばすこともよくある、かなり驚きのアクションです。
背中が硬いほど著しい効果が得られる傾向があります。まずはイラストを見ながら試してみてください。
①猫のポーズ
よつんばいになり、両手は肩幅、両ヒザは腰幅に開きます。
肩の下に手首、腰の下にヒザがくるようにして、全身をリラックスさせます。
まずは「猫」のポーズ。息を吐きながら、数秒間、背骨を丸めます。あごを引いて、目線は「おへそ」をのぞきます。できるようなら、尾骨も丸め込むように動かしましょう。
ほんのひとつだけ「黒目の動き」を変えることで、ガチガチの背中を効率的にほぐすことができます。
②犬のポーズ(黒目バージョン)
次に「犬」のポーズ。一度息を吐き、そのあと大きく吸いながら、数秒間、背中を反らせます。犬が「尻尾を天井に向ける」イメージです。
最大のポイントです。このとき通常のヨガなら、顔を天井へと向けながら、目線も天井へ向けます。しかし本書の「黒目キャット&ドッグ」では、目線は絶対に上げません。目線は床のほうへしっかり下げてください。
ここが、よくある「キャット&ドッグ」と真逆の点です。
続けていると、首の後ろや左右の肩甲骨の間くらいの場所が、ピリピリとすることがあります。それは狙ったとおりの場所に刺激が入っている証拠です。ぜひそのまま、10往復ほど続けてみてください。
それでは、身長をもう一度測ってみましょう。
少しでも背が高くなっていませんでしたか?
本書の編集者が、取材後に出版社へ戻って同僚に試してもらったところ、3人中2人が「2センチ強も背が伸びた!」とビックリしたそうです。