お上に守ってもらいたい日本人

私はギャンブルにハマり多くのものを失ったとはいえ、じゃあカジノをはじめとするギャンブルは悪だ、全部取り締まってなくしてしまえ、とは考えていません。人間、18歳を過ぎて大人になればすべて自己責任ではないでしょうか。

ギャンブルにハマって身を持ち崩すのもその人の自由で自己責任。ギャンブルに近づかず退屈な人生を送るのもその人の自己責任。私のように周りに迷惑をかけるかもしれないけれど、それも自己責任。身を持ち崩したら大変だから、そんな人が増える前に「国に規制してもらおう」「お上に守ってもらいたい」なんて意識が強いのは、世界中を見わたしても日本人くらいではないでしょうか。

マカオやシンガポールでギャンブルをやり続けた
マカオやシンガポールでギャンブルをやり続けた

大谷選手は日本の宝だと思いますし、被害にあって大変気の毒だけれども、大金を稼いでいればその金をなんとかしてやろうと近づいてくる人は大勢いるもの。この先も近づいてくるでしょう。そうした人を見極める目を持つしかありません。大谷選手といえども一生、周囲に守られ無菌状態で生きていくことはできませんから。

水原被告の件は大変アンラッキーだと思いますが、大谷選手には“人生のデッドボール”に当たったと思って気持ちを切り替え、これからも活躍していただきたいですね。