電車内にはびこる新型の痴漢

痴漢をして強制わいせつ罪として有罪となれば「6ヶ月以上10年以下の拘禁刑」の刑事罰に科される可能性があり、会社員であれば懲戒解雇される例も珍しくない。

そんな法を犯すリスクは怖いがスケベ心を抑えられないのか、一部の男性たちが行なう電車内の女性たちへの新たな迷惑行為が今問題視されている。

それが、車内はガラガラなのにわざわざ女性の隣に座ってくる「トナラーおじさん」や、至近距離に立ってニオイを嗅いだり、首すじや耳に息を吹きかけたりする「非接触痴漢」、いわゆる“触らない痴漢”だ。

※写真はイメージです
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実際、どれほどの女性がこうした“被害”にあっているのか。新宿駅前の女性たちに話を聞いてみると、多くの女性が被害経験を訴えた。

「つい最近、電車内で明らかにスペースが空いてるのに40代くらいのサラリーマンにすぐ後ろに立たれて、ずっと首もとに息を吹きかけられ続けました。めちゃくちゃキモかったけど、触られてないから声をあげることもできず。
振り返って睨んだらスマホゲームに集中してるフリをするし、朝のラッシュ時だったからどんどん人が増えて逃げることもできなくなって……。『早く駅に着いてくれ』と願うことしかできず、ひたすら息を吹きかけられ続けたのがすごく辛くて泣きそうになりました」(20代女性/事務職)

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「高校生のときは通学中の電車の中でしょっちゅうおじさんにニオイを嗅がれてました。空いてるのにベッタリくっついてきて本当に怖かったです。友人の中にはカバンを背中やお尻に押しつけられたり、わざわざ隣に座ってきてくっついてこられたりとか、みんないろいろされてますよ。
大学生になって被害が減ったのは、制服を着てる子を狙う変態が多いからなんだと思います。
逮捕されないギリギリのラインを攻めてくるのが許せない。電車内の防犯カメラの数を増やすとか、新しい痴漢のガイドラインをつくるとか、もっと対策してほしいです」(︎20代女性/大学生)