AI処理を爆速で仕上げるM3チップの実力

Macの現行ラインナップを見ると、一世代前の「Apple M2」を搭載したMacBook Airも引き続き販売されていることがわかる。M3 MacBook Airと比較すると安価で魅力的だが、今後のAIアプリやサービスの進化を考えると、断然M3モデルを購入すべきだろう。

なぜならM3チップには、より高速で効率性の高い16コアNeural Engineのほか、デバイス上での機械学習を大きく向上させるアクセラレータをCPUおよびGPU内に搭載しているため、AIパフォーマンスを大きく引き上げてくれるからだ。

M3 MacBook Airは13インチと15インチの2サイズ展開。毎日の持ち運びを考慮すると、よりコンパクトな13インチがベターな選択肢だといえる
M3 MacBook Airは13インチと15インチの2サイズ展開。毎日の持ち運びを考慮すると、よりコンパクトな13インチがベターな選択肢だといえる
新MacBook Airでは、酸化皮膜処理をかけたアルミニウム筐体を採用。従来モデルよりも指紋がつきにくく、拭き取りやすくなっている
新MacBook Airでは、酸化皮膜処理をかけたアルミニウム筐体を採用。従来モデルよりも指紋がつきにくく、拭き取りやすくなっている

また、App StoreにはMac向けのAI対応アプリも豊富に揃っている。

たとえばMacユーザーに人気の写真編集アプリ「Luminar Neo」には、AI処理で写真の手ブレを強力に補正してくれる「スーパーシャープ」機能を搭載。ブレた写真が一瞬でキリッと鮮明になり、レポートに沿える写真資料の質が飛躍的にアップする。

AI処理に最適化した写真編集アプリ「Luminar Neo」。「スーパーシャープ」機能による画像の高精細化が、M3 MacBook Airでは驚くほど速く実行できる
AI処理に最適化した写真編集アプリ「Luminar Neo」。「スーパーシャープ」機能による画像の高精細化が、M3 MacBook Airでは驚くほど速く実行できる

また勘違いしている人も多いが、昨今話題のMicrosoftのAIアシスタント機能「Copilot」はMacでも利用可能だ。別途ライセンスの契約が必要になるが、「Copilot Pro」ではWordのドキュメントをサッと要約したり、PowerPointで資料に新しいスライドや画像を自動で追加してくれたりと、日々プレゼンテーションや課題提出に追われる学生にもメリットが大きい。

Microsoftの「Copilot Pro」に契約すると、たとえばWordではCopilotが文章の下書きを作成してくれる
Microsoftの「Copilot Pro」に契約すると、たとえばWordではCopilotが文章の下書きを作成してくれる