生まれ変わったMacBook Air

WWDCはあくまでAppleのソフトウェアに関する情報提供が中心となるイベントであり、ハードウェアは例年3月、7月、9月、10月のタイミングで発表されることが多い。しかし今回のWWDCでは、ノートパソコンの中で最も人気のあるMacBook Airの最新モデルが発表された。発売は2022年7月に開始される。

カラバリが増えた新MacBook Airは買い? ITジャーナリスト・松村太郎の「WWDC 2022」現地リポート_c
まったく新しいデザインを採用した新型MacBook Air。第2世代目となるAppleシリコン「M2」を搭載した初のモデルとなった

MacBook Airは2020年11月に、Apple自社開発チップである「Appleシリコン」を搭載して劇的な性能とバッテリー持続時間の向上を実現し、非常に人気のある製品となった。今回は第2世代となるAppleシリコン「M2」を搭載すると同時に、本体のデザインを全く新しいものへと刷新した。

新モデルでは現行のiPhoneやiPadのようなフラットな板状のデザインが採用されており、ボディの傾斜や側面の湾曲、鋭利なエッジといった従来のMacBook Airが有していたデザイン面での独自性は影を潜めた。一方で、カラーバリエーションは同モデルで過去最多となる4色展開となる。

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フラットなデザインへと生まれ変わった新型MacBook Air。筐体左側にはMagSafe 3ポートと、2つのThunderbolt / USB 4ポートが用意されている

全4色のうち、明るい色には定番の「シルバー」と、iPhone 13シリーズで初めて登場した「スターライト」の2色を用意している。スターライトは光の具合でシャンパンゴールドのように輝き、ユーザーからの注目を集めそうだ。

暗い色には定番「スペースグレー」に加えて、さらに濃い色味が特徴の「ミッドナイト」が追加された。ミッドナイトはマットな質感に見えたり、やや青みがかって見えたりと、非常に表情豊かなうえに、真っ黒なボディとキーボードがクールな印象を与えてくれる。

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新型MacBook Airはシルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイトの全4色展開。写真はシルバー(右)と、スターライト(左)
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こちらは定番のスペースグレイ(右)と、新色のミッドナイト(左)

パフォーマンス面を見てみると、前世代のM1搭載MacBook Airより最大約40%高速化、Intelプロセッサ搭載のMacBook Airと比べて15倍の性能を誇る。また、バッテリー持続時間はビデオ再生で最大18時間を達成している。

筆者のように原稿を執筆するだけなら、1時間に1%バッテリーが減るかどうかというほど、Appleシリコンは省電力性に優れている。一方で4Kビデオの編集も快適にこなし、ビデオ会議やオンライン授業が当たり前となった中で、1日充電せずに過ごせて、薄型で軽い。当面はこれ1台で3~5年、仕事にも、勉強にも、趣味にも、満足して使い続けられる稀有なノートパソコンとして活躍してくれるはずだ。

なお、価格は8コアGPUモデルで16万4800円、10コアGPUの上位モデルで20万8800円(共に税込)。米国での価格はそれぞれ1199ドルと1499ドルに据え置かれているが、円安の影響で日本国内では大幅に価格が上昇してしまったのが辛いところだ。