落とし穴②「直近10年の事前登録は0名」

実は、現時点で事前登録しているフリーランス記者(約10名)は全員、2012年の民主党・野田政権以前に登録している。つまり、2012年12月の自民党・第二次安倍政権発足後の約10年間にわたって、新たに事前登録が認められたフリーランス記者はひとりもいないのだ。

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この点の詳細を官邸報道室に確認したところ、「そもそも新たな申請自体が0名」との回答があり、官邸側が申請却下を連発したわけではない可能性もある。しかし、ここまでに見てきた“厳しい参加条件”によって新規申請自体を実質的に不可能にしているという見方もできる。

実態については、今後 筆者が試みる予定の事前登録の結果を踏まえて判断したい。

お気づきとは思うが、本記事が公開されることによって筆者は「総理や官邸の動向を報道する署名記事を加盟社が発行する定期的刊行物に直近3ヶ月以内に掲載する」という条件を満たす。

官邸側の登録手続きだけで1ヶ月もかかるため長期戦になると予想されるが、筆者が約10年ぶりにフリーランス記者として事前登録できるのか身をもって検証していきたい。


写真/小川裕夫