風俗玄人はルックスやプレイより、壁のない関係を求める?

──そのまま風俗嬢として、全国No.1まで上りつめていったのでしょうか?

いえ。大学卒業とともに上京して、東京の制作会社でWebデザイナーとして働きはじめて。しっかり本職の仕事に専念しようと、そのタイミングで風俗嬢はやめました。でも、その決意は長くは続かなかったです。会社員3年目くらいからは仕事も覚えて時間に余裕が出てきたので、暇な週末だけ池袋の風俗店で働くことにしたんです。

──風俗で働くことが楽しかったから?

そうですね! ありがたいことに、池袋でもすぐに完売して予約が取れないくらいの人気嬢になれて、やっぱり自分はこの仕事が向いてるんだなぁと思いました。

警察官からAV女優に転身した、ちゃんよたが「あのAV女優をリングにあげるな」と言われてもプロレスデビュー。生き物として強くなるために出場したBreakingDownでは…。_3
取材は池袋で行われた

──どうしてすぐに人気になれたのでしょうか?

池袋は風俗玄人のお客さんが多いんです。そういう人たちは風俗で遊び慣れすぎて、女の子のルックスとかプレイ内容よりも、女の子との壁のない関係性を求めるんです。私は相手の懐に入るのが得意なので、人気になれたのだと思います。風俗はお客さんに何を売ってるのかというと、関係性を売ってるところだと考えています。

──なるほど。そこからどんどん人気になって全国No.1に。

いえ。その後、風俗店を経営することにしたんです。

──プレイヤーではなく、経営側に?

はい。もともと会社員を3年やったらデザイナーとしてフリーで働きたいという考えを持っていたのですが、いざその時期が近づいて本当に自分が好きなことは何かと考えたとき、風俗専業で働きたいなと思ったんです。

でも、風俗嬢一本で働くのはリスクが大きいし、プレイヤーとしての寿命が短い職業なので、どうしたら好きな風俗の世界にずっと居続けることができるだろうかと考えた結果、風俗店を経営しようという考えに至りました。

──すごいですね。会社員3年目、25歳での起業ですね。

はい。でも、風俗店の経営ってどうすればいいのかわからなかったので、ノウハウを盗むために錦糸町のデリヘルでWEBスタッフのバイトとして働きました。半年くらいバイトしたら、なんとなく仕組みもわかって経営のイメージが湧いたので、制作会社の仕事をやめて池袋でデリヘルを立ち上げました。