【イケメン“攻め”部門 その5】『ギンモクセイの仕立て屋』仲村灯生

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元メートル(表紙)とテーラーが仕事でパートナーを組み、店を立て直していくお仕事BL『ギンモクセイの仕立て屋(上・下)』(マミタ/徳間書店・Charaコミックス)

祖父の残した老舗テーラー「ギンモクセイ」を継いだ高林生吹(35歳)。銀座に店を構えていながら、祖父の時代と比較すると客足は少なく、存続の危機に瀕しています。焦りが募る生吹の前に突如現れ「お前を一流店の店主に変えてやる。俺に賭けろ」と言い放つのが、5人目にご紹介するイケメン“攻め”の仲村灯生(30歳)です。(『ギンモクセイの仕立て屋』マミタ/徳間書店・Charaコミックス)

背が高く生吹も「モデルさんかな?」と思うほど、見るからにイケメンな灯生。しかし、性格は自信家で少し高圧的です。生吹が頑張って切り盛りしていた店にダメ出しをするのですが、実は灯生の正体は超一流レストランの元メートル(サービスチームの最高責任者)、いわゆる接客のプロだったのです。

唐突な申し出に最初は半信半疑だった生吹。ところが、ギンモクセイを立て直すために真摯に取り組む姿や客足が伸びはじめたことで徐々に灯生を信頼していきます。一方で生吹は「なぜ見ず知らずの自分にここまでしてくれるのか」と疑問を抱くのですが、灯生は「生吹さんを好きになったから」の一点張り……灯生が生吹を助ける理由こそ、とにかくイケメンで! 作品中盤から徐々に明かされていく灯生の生吹に対する一途な思いを、ぜひチェックしてみてください。

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p.30 突然生吹の前に現れ、「俺に賭けろ」と言い放つ灯生

BL作品で自分好みのイケメン“攻め”を見つけてほしい

筆者の好みが多分に含まれたBL作品のイケメンたち。気になるキャラクターはいましたか? ぜひ好みのイケメンをきっかけにBL作品に触れていただけたら嬉しいです。

外見がイケメンなのは大前提として、筆者が“イケメン攻め”に求める要素の1つに「“受け”を幸せにできること」があります。そのため、今回は“受け”を幸せにしてくれるであろう、内面のイケメンさを兼ね備えた“攻め”たちをご紹介しました。

しかし、BL作品の中にはイジワルな攻め、ダメ男な攻め、ヤンデレな攻めなど多種多様な“攻め”が登場します。人それぞれイケメンの定義はさまざま。いろんな作品に触れて好みのイケメン“攻め”を発掘してみてくださいね。

文=阿部裕華