姫(客)が持つデパートの紙袋の中身は…

午前0時30分ごろになると、街にホスト帰りと思わしき女性もポツポツと増えてくる。「担当とツーショ(ツーショット)撮りたかったのに~」と号泣しながら歩く女性がいる一方で、スマホの画面を見ながらニヤけている女性も。見ればどちらもデパートの紙袋を持っている。

「それは担当ホストからのクリスマスプレゼントですね。相場はだいたい姫が1カ月で貢ぐ金額の10分の1くらいになるので、かなりの太客じゃないかぎり、20代だと『Dior』のブレスレットや、30代だと『AHKAH』のネックレスとかが定番になります。まぁ、私たちがふだん使ってる金額からしたらまったく見合いませんが…」(前述・30代女性)

さらに取材を進めると、ホストクラブの前で顔に手を当てて泣いている女性を発見した。となりにいるホストと思わしき男性が「ごめんな、また埋め合わせするから」と慰めているが、「嫌だ~、帰りたくない~」と泣き止む様子はない。この女性はアフターの約束を取りつけられなかったのか、足取りもおぼつかないまま一人で夜の街へ消えていった。

ホストに見送られ涙を流していた女性(撮影/集英社オンライン)
ホストに見送られ涙を流していた女性(撮影/集英社オンライン)

また、ホストクラブの近くの雑居ビル前にしゃがみこみ、一人で缶チューハイを飲む女性も。取材班が声をかけるとこう答えた。

「今日60(万円)使ったのにアフター断られたんですよ。担当は『行けたら行くわ』とか言ってましたけど、どうせ来ないでしょ。あまりにショックだったんでここで飲んでたんです。一人になりたいのでどっか行ってもらってもいいですか?」

こうしてアフターを逃した女性がいる一方で、担当ホストと思わしき男性に「じゃあ先に待ってるね~」と声をかけ、一人でリゾート系のラブホテルに入っていく女性もいた。この女性は無事にアフターを勝ち取れたのだろう。

アフターでホテル街を歩くホストと女性(撮影/集英社オンライン)
アフターでホテル街を歩くホストと女性(撮影/集英社オンライン)