「側頭筋ほぐし」で頭皮全体の血流不足を一気に解消!
頭部につながる筋肉のこわばりがほぐれたら、いよいよ「頭部」をマッサージしましょう。ほかの育毛法では「頭皮」をマッサージするものが多いので戸惑う人もいるかもしれませんが、辻式育毛マッサージでは「頭皮」ではなく「頭部」をマッサージしていきます。
ここで紹介する「側頭筋ほぐし・前頭筋もどし」は、頭皮のつっぱりを解消することが目的のマッサージです。引っ張られていた頭皮が元の場所にもどり、ふわふわと柔らかい状態になることで、頭皮をおおうように張り巡らされている、すべての毛細血管に対して血流改善の効果があります。頭頂部をもんで、側頭部をもんで、後頭部をもんで......と、ピンポイントで頭皮をほぐしていかなくても、一気に頭皮全体の血流が改善されるのです。
頭皮のつっぱりが解消され、頭部全体の血流が改善されるので、育毛だけでなく、眼精疲労や頭痛の軽減にも効果があります。
頭皮の血流をさらに促進する「前頭筋もどし」
最後にマッサージするのは、頭部にある4つの筋肉の中で、唯一、頭蓋骨とつながっていない筋肉「前頭筋」です。ここが疲れると、まゆの位置が下がり、まぶたが重い「お疲れ顔」になります。反対に、緊張してこわばると、おでこに横シワを刻みます。しかも、この「老け顔」は、つむじまわりから、薄毛、白髪がはじまりそうですよ!という体からの危険信号なのです。だから、側頭筋をほぐすだけでなく、「前頭筋もどし」で前頭筋を本来の位置にもどすことが重要となるのです。
前頭筋も側頭筋も、疲労やこわばりに気が付きにくい筋肉です。今はまだ、前頭筋が、薄毛、白髪、「老け髪」という形でSOSを発信していなくても、「顔が疲れている」「老けて見える」と感じたら、辻式育毛マッサージのはじめ時です。血流ケアで、美しい髪と若々しさを取りもどしましょう!
※本記事で紹介するマッサージで体に異常が起きた場合は、ただちに専門医にご相談ください。また医師からマッサージを禁じられている人などは、事前に医師に相談をしてください。
また、効果・実感には個人差があります。
再構成/結城紫雄 画像/すべてアスコム