妻とはプラスでしかない関係値

――昨年出版されたエッセイ『HI, HOW ARE YOU?』に、「1万点中の4点の英語力」だと日本人の英語の先生に評された、というエピソードがありましたが、語学の成長度合いはどうですか。

渡米したころと比べたらレベルアップしていますけど、渡米時点の英語力がなんせゼロだったので、まだまだお話にならない状況です。

僕のインスタとかYouTubeを見て、「そんなことないよ」って言ってくださる人もいるんですけど、自分の英語がまったく通用していない、聞き取れない、っていうのを向こうで味わっているんで。

「日常会話の英語ができる」ことを日本で想像するのと、実際にアメリカに住んで「日常会話ができる」ことの差を痛感していますね。カフェでコーヒーを頼んだり、洋服屋で「違うサイズある?」って聞いたりするのは、日常会話のとっかかりですらなく、ウォーミングアップくらいですから。

こうやってインタビューを受けている。これこそが会話であって、これを英語でやれって言われたら、まだまだ話にならないな、と。

――その日本人の先生とのちにご結婚されたとのことですが、決め手はどんな部分?

僕は自分の夢や目標をメインに置いてしまうタイプなので、それを追いかけていくときに、一緒にいてもらえたらラッキーだな、完全にプラスでしかないなって。そういうところです。

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――「ハリウッドスターになってレッドカーペッドを歩く」という夢には、どのくらい近づいている感覚ですか。

ニューヨークからハリウッドに引っ越したんで、物理的な距離は近づいたんですけど、夢としての距離は、渡米してから1ミリも変わっていないです。

――お笑い芸人としてスターダムをのし上がった日本での成功体験と、アメリカでの目標実現は、重なる部分はありますか。

母国で母国語を使って、それでも10年かかっていますから。その“言語”ができないで、世界中から人が集まっているアメリカでは単純に難しいよな、と。「日本で10年か、じゃあアメリカでは20年かもな」っていう感じです。