朝の公園の湯気
休日や通勤途中に立ち寄る公園。実はこんな身近な場所でも、気象=大気の現象に出会えます。ちなみに、「大気の状態が不安定」のように、天気予報でも当たり前に使われる「大気」は、「地球を覆っている空気」という意味です。
さて、ある日の雨上がりの朝、公園を散歩していると、切り株の上から湯気のようなものが出ているのを見つけました。これは味噌汁の湯気と同様に、雲粒ができる瞬間とよく似ています。
なぜ、切り株に湯気ができるのでしょうか。
太陽からの光は、まず光が当たった物体を温めます。朝の公園では、切り株が日光を浴びて温められ、次に切り株に接した空気にも熱が伝わります。その温められた空気に、切り株から蒸発した水蒸気が多く供給されます。
そして、切り株より上の空気はそれほど温まっていないため、混ざって温度が下がることによって飽和し、水蒸気が凝結して湯気となるのです。