ほかほか、あったかおにぎりが要注意!?

ようやく暑さも落ち着き、秋の行楽シーズンを迎えますが、真夏同様に、秋も食べ物の管理や手洗いをしっかりするなどして、食中毒対策には引き続き注意が必要です。
食中毒は季節問わず、年間を通して発生しますが、特に秋はアウトドアなどレジャーが盛んになり、バーベキューや運動会、遠足、お祭りなど屋外での食事が増えることが影響して、多く見られます。

主に注意したいのが、お弁当に持参するおにぎりなどにつく黄色ブドウ球菌、肉類など加熱や管理不足によるカンピロバクターなどの細菌、旬を迎えることで食べる機会が多くなる魚の寄生虫のアニサキス、キノコ類などの自然毒などです。

食中毒は原因によって、潜伏期間や症状、対策法が違うので、そこもチェックしてきましょう。

まず、遠足や運動会などに欠かせないお弁当の主役、おにぎりが原因となる食中毒です。
この原因となるのは黄色ブドウ球菌。
黄色ブドウ球菌は、人や動物の傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指などに広く生息し、健康な人の20〜30%が保菌していると言われています。
この細菌は、30℃~37℃が増殖する温度と言われており、気温や湿度が高い日に、予防対策せずに、長時間持ち歩くと菌が増殖し、食中毒になることがあります。
潜伏期間は比較的短く、食後30分~6時間程度で、悪心、嘔吐、下痢などの症状がみられます。

予防対策として、菌がつかないように調理前にしっかり手を洗い、おにぎりを握るときはラップやビニール手袋を使用するようにしましょう。
温かいご飯でラップを使って握ると水分がつき、それも細菌を増やす原因になるので、冷ましたご飯で握るか、握った後はいったんラップを外すのがおすすめです。
また、お弁当に入れる場合は温かいまま蓋をせず、涼しいところで冷ましてから詰めるように。
保管にはクーラーボックスや保冷剤などを利用しましょう。

〈10月は食中毒が最多で発生〉 秋の食中毒はなぜ起こる? 危険なおにぎり、バーベキューの肉の菌、きのこの自然毒っていったい?_1
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