〈10月は食中毒が年間最多で発生〉秋の食中毒はなぜ起こる? 危険なおにぎり、バーベキューの肉の菌、キノコの自然毒っていったい?
厚生労働省の令和4年の月別食中毒発生状況によると、もっとも発生件数が多い月は10月という結果となっている。なぜ秋に食中毒なのか、どんな食べ物に注意が必要か、潜伏期間は? 対策法などをウチカラクリニック院長 森勇磨医師に解説いただいた。
キノコによる自然毒に気をつけたい季節
キノコによる食中毒も気になる季節です。
キノコ狩りに行って、毒キノコと気が付かず、食べてしまい、嘔吐、下痢、腹痛をなどの中毒症状を起こす場合があります。
厚生労働省も食用キノコだと判断できないものは「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」と呼びかけています(※)。プロでないと見分けがつきにくいので、まず野生のキノコを食べるのは避けましょう。
今年の夏は猛暑のせいで、疲れが溜まっていて体の免疫機能が下がっている人も多いはずです。するとますます、食中毒が発症しやすい可能性があります。
また、細菌の種類によっては3日後くらいに症状が出る場合があるので、病院で診察してもらうときは、前日の食事内容だけでなく、3~5日前くらいことも伝えるようにしましょう。
細菌をつけない、増やさない、やっつけるという食中毒の予防対策をして、秋のレジャーシーズンを楽しんでくださいね。
※厚生労働省:毒キノコによる食中毒に注意しましょう
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kinoko/index.html
取材・文/百田なつき
『怖いけど面白い予防医学 人生100年、「死ぬまで健康」を目指すには?』(世界文化社)
著者 森 勇磨
2023年3月19日
1,870円(税込)
単行本:262ページ
ISBN:4418234004
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