「打たれ強い」「やや打たれ弱い」「打たれ弱い」の3タイプがある

そうしたピンチに強い、ピンチになればなるほど燃える「打たれ強い遺伝子」、わかりやすくいえばマゾ的傾向の強い「ドM遺伝子」が見つかっています。
イギリス・エディンバラ大学の研究グループは、55~79歳の欧米人3310人を対象として、遺伝子タイプと性格テストの関連を解析しました。ショックを受けたとき心理的にどう感じるか―—その人は打たれ強いかどうかが、遺伝子のタイプとどのくらい関係しているか調べたのです。

その結果、「打たれ強い」「やや打たれ弱い」「打たれ弱い」の3タイプがある、とわかりました。打たれ強いか弱いかは、先ほどのドM遺伝子、あるいは忍耐力があるかどうかですから、「忍耐遺伝子」と呼んでかまわないでしょう。
打たれ強い人は問題を直視し、最悪こうなるかも、でも仕方ない、そのときはそのときだ、と考えて、行動する。それができるのは、自分に自信があり、その問題で自分が重要な役割を果たせる、とわかっているからなんです。まさに、完全試合での佐々木朗希投手の心境だと思います。

打たれ弱い人は、問題のまわりを行ったり来たりするだけで、問題を直視できないのかも。野球でいえば、9回裏二死満塁の場面で「勘弁してよ〜、オレまで回ってくるな」と願うバッターのような人でしょう。

ピンチに強くて打たれ強い「ドM遺伝子」ってナニ!? スポーツ選手に多くあるといわれる「忍耐遺伝子」のヒミツ_2