大谷ラブを公言するホセ・イグレシアス
「I LOVE SHOHEI(アイ・ラブ・ショウヘイ)。僕らは何か、非常にいい感じでつながっている。準備、考え方、注目して見ている。ものすごい、驚くべきエナジーがある。彼をリラックスさせて、楽しませたい」
そう言って”大谷さんラブ”を公言していた選手がいます。2021年シーズンの途中まで同僚だったホセ・イグレシアスです。キューバ出身の陽気な選手で、大谷さんへの愛情を惜しみなく表現し、言葉では言い表せない〝つながり〟も感じていたようです。
大谷さんがホームランを放った時にはベンチから真っ先に飛び出し、先頭でお出迎え。思いっきり抱きついたり、肩もみしたり、本人以上に喜んでいた姿をご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのラテンな喜びようは微笑ましく、日本のファンからも愛されていました。
2022年はロッキーズに在籍し、シーズン前のオープン戦で再会。ともにがっちりハグで旧交を温めていました。
「ショウヘイのためにね、僕が作ったよ」
イグレシアスと言えばもう1人、2022年シーズンにライセル・イグレシアスが守護神として活躍しました。前述のホセと同じキューバ出身で、オオタニ愛たっぷりでした。
2022年5月6日の試合前のことです。胸部分に「TEAM JAPAN」と書かれた黒の練習用Tシャツを着用し、ニコニコと満足そうに練習を終えました。
「ショウヘイのためにね、僕が作ったよ」
そう言いながら投手陣、さらには数人のメディアにも配布し、一体感を生み出しました。クラブハウスでは帰宅時に日本メディアに向けて「コンニチハ」と日本語を話したり、お辞儀であいさつする親日家です。かつて、母国キューバとつないだZoomインタビューでは、スタジアム内の食堂で食事をしていた大谷さんをサプライズで登場させ、満面の笑みを見せていました。大谷さんも楽しそうで、仲睦まじい様子が伝わってきましたね。
絶対的守護神だったとはいえ、2022年のイグレシアスは精神的にややムラがありました。エンゼルスでは7月末までに39試合に登板し、2勝6敗、防御率4.04で救援失敗は3度もありました。しかし、2022年8月初旬にブレーブスへトレードされ、移籍後は28試合の登板で0勝0敗、防御率0.34、救援失敗は1度だけ。これほどまで変わるのか、と思われるくらいの大活躍でした。