【マッチングアプリで結婚したある男女の末路】高学歴、ブランド志向…条件による結婚は続かない場合が多い理由。「結婚は終わりではなく始まり…」
2009年以前の使用状況は0%だった「マッチングアプリ」が、2022年の調査によると、結婚した人の出会いのきっかけの22.6%にまで上った。元NHKアナウンサーで作家の下重暁子氏の新著『結婚しても一人~自分の人生を生ききる~』(光文社)より「婚活で結婚したある男女の末路」についてお届けする。
結婚しても一人#2
マッチングアプリで結婚したある男女の末路
もちろん、結婚を決めたわけだから、彼自身も彼女をいいと思ったのだろう。若く、お嬢様風の女性だったから、惹かれたところがあったのだろうか。私の教え子ではないので、私は余計なことは言わなかったが、内心、結婚は続かないだろうと予想していた。つれあいも思うところがあったようで、「大丈夫か?」と声をかけていたようだ。
はたして結婚から2年後に二人は離婚した。
職場や学校といったリアルな場で、自然に惹かれ合い、仲良くなっていくような男女ではなかっただろう。年齢や会社名、年収といった条件によって出会い、結婚するのが婚活の場なのだと知らされた。
しかし、条件による結婚は、続かない場合が多いのではないか。結婚は終わりではなく、始まりだからだ。もちろん、条件から入ったとしても、互いの内面を尊重し、歩み寄ることができれば、その限りではないだろう。
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構成/砂田明子
『結婚しても一人~自分の人生を生ききる~』(光文社)
下重暁子
2023年8月18日
¥924
200ページ
ISBN:978-4-334-10017-9
しょせん、夫婦は他人――。
大事なことは「求めない」「期待しない」etc.
夫婦がストレスなく暮らしていくためのヒントとは。
「つい」「うっかり」結婚してしまった著者が、
50年続いた結婚生活と
87年の人生を振り返りながら綴る。