10月22日総選挙の憶測も、大逆風で解散は先送り?
木原氏をめぐる問題以外でも、政権への逆風は強まるばかりだ。
「松川るい、今井絵理子両参院議員のフランス視察をめぐる炎上が収まりません。
松川氏が連れていった子どものお世話を現地の大使館にさせていたことや、研修日程がスカスカだったことも報じられました。松川氏のお膝元の大阪は、ただでさえ維新に押され、自民が苦戦しているだけに、地元はおかんむり。松川氏は、エッフェル塔ポーズを一緒に撮った地元・大阪の女性議員に謝ろうと電話をかけても、出てもらえなかったとか。
自民党枚方市支部は、松川氏を選挙区支部長から更迭するよう、茂木敏充幹事長に要求しました」(自民党関係者)
6月の衆院解散を見送った首相は、秋の解散・総選挙を検討しているとみられていたが、その戦略にも暗雲が立ち込めてきた。
自民党の中堅議員がため息をつく。
「当初は9月後半にも召集する臨時国会の冒頭で解散し、10月22日投開票というスケジュールがささやかれてきました。
選挙区の『10増10減』にともなう候補者調整も落ち着き、『1票の格差が生じている違憲状態を早く解消する』という名目での解散があり得るのでは、との見立てです。
しかし、ここまで逆風が吹くと、総理が解散権を行使できるかはわかりません」とため息をつく。