急激な冷たさを痛みとして感じる

暑い日が続くと、かき氷やアイスクリームなど冷たいものが欲しくなりますよね。けれど、かき氷など冷たいものを食べたときに頭がキーンと痛くなったことはありませんか?
これは冷たいものが喉を通過するときに前頭部や中頭部に痛みが起きているのです。
別名、アイスクリーム頭痛と呼ばれていて、英語でも「ice cream headache」という言葉があるようです。
だいたい30秒~60秒くらいで治まるので、薬を飲んだり病院に行ったりする必要はありません。

ではなぜ冷たいものを食べると頭が痛くなってしまうのか? 原因には主に2つの説があります。

一つは三叉(さんさ)神経の影響によるもの。三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える末梢神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経の3つに分かれていて、皮膚に分布されています。

その中の下顎神経は下唇から下顎、下の歯茎、舌の半分の感覚をつかさどっています。
冷たいものを急に口の中に入れると、この下顎神経が刺激を受け、冷たさが脳に伝わります。
その際、あまりに冷たいものだと刺激が強すぎて冷たさを痛みとして感じることで、頭痛が引き起こされているという説です。強い刺激によって脳の伝達に混乱が起きてしまっていることによります。

もう一つは血流によって頭痛が起こるという説です。
冷たいものを食べると急激に口の中や喉が冷やされます。そうなると、体は反射的に温めようとして、血流を増やそうと頭の血管を拡張します。その血管の動きによって、一時的に炎症を起こし頭痛が起こるというのが原因です。食べてから数秒経ってから頭が痛くなる場合はこのことが原因である場合が多いようです。

このどちらかが体の中で起こっているか、あるいは同時に起こっていることもあり、要するに急激な冷たさに体が反射的に起こす頭痛なのです。

かき氷を食べたら頭キーンってなぜなるの? どれくらい続くの? 体への影響は?〈医師が解説〉_1
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