2600万円で落札された超レアなiPhone
先日Appleが開発・販売しているスマートフォン「iPhone」が、米国のオークションサイト「LCG Auctions」で高額取引され、話題となった。
落札されたモデルは2007年に製造された初代iPhoneで、落札価格はなんと190,372.8ドル(約2600万円)。2007年6月の発売開始当初の同モデル(4GB)は、当時499ドルで販売されていたため、約380倍にも価値が膨れ上がった形だ。
初代iPhoneは、これまでも人気のビンテージ品としてたびたびオークション等で高額取引が行われてきた。たとえば、オークションサイトでは2023年2月にも同モデルが63,356ドル(約876万円)で落札されており、また同年3月には別のオークションサイトにて40,320ドル(約530万円)で落札されている。
いずれも高額での取引だが、今回のケースでは、さらに上をいく超プレミアムな価格での落札となった。その理由は、どこにあるのだろう。
まず、そもそもの出荷台数が少ないということ。今回落札された初代iPhoneは、ストレージ容量が4GB。同モデルは当初「4GB」と「8GB」の2種類が販売されていたが、そのうち4GBモデルはストレージ容量の少なさから販売台数が伸びず、発売からわずか2か月で生産終了となった希少性の高い製品だ。
加えて、工場出荷時のまま保存されており、梱包や背面のラベルなどの状態が極めて良好だった点も、高額な取引となった理由のひとつだという。さらに、出品者がAppleのエンジニアリング・チームの一員であり、入手経路がはっきりしている点も評価につながったようだ。LCG Auctionsは「コレクターや投資家にとって、これ以上の逸品を見つけるのは困難」としている。