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『GET THE GLORY』は、天が与えた最高の贈り物だった

「あれは、突然降ってきたんです」

1983年にラフィンノーズがインディーズでリリースした最初のシングル曲にして、現在に至るまでバンドを象徴する代表曲となっている『GET THE GLORY』が生まれた経緯を尋ねると、チャーミーはそう切り出した。

「俺とポンの2人でいたとき、どちらからともなく『♪ドッタンドドタン、ドッタンドドタン、にゃーにゃーにゃーにゃにゃー……。栄光をつかめー、栄光をつかめー♪』って。
じゃあ、“栄光をつかめ”って英語で何て言うん? “Get The Glory”じゃんか? となって『Get, Get, Get The Glory!』……あれ、これ、めっちゃええんちゃうか!? みたいな感じでね。そもそも『GET THE GLORY』ってちょっと不思議な、特殊な曲なんですよ。きっとね。ハードコアなのに『GET THE GLORY』ですから」

リリースから40年! 愛され続けるラフィンノーズの名曲『GET THE GLORY』誕生秘話_1
40年前、最初のシングル曲としてリリースした『Get The Glory』は「突然降ってきた」と語るチャーミー。(撮影/木村琢也)
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1981年に大阪で活動を開始したラフィンノーズは、折からイギリスで巻き起こっていたハードコアパンクムーブメントの影響を受け、日本独自のハードコアシーンを切り開いてきた存在である。
ラフィンノーズが初めて世に出した楽曲は、1983年2月にCITY ROCKER Recordsというインディーズレーベルがリリースしたオムニバス盤「OUTSIDER」に収められた2曲(『A Bomb Will Never Die』と『No War』)だった。
そしてその年の12月には、自ら立ち上げたレーベルAA Recordsより、6曲入りファーストEP『GET THE GLORY』を発表する。

「次の日には、マンゴ(DREAMY-MANGO)っていう当時のギタリストが、また妙な感じのギターソロをつけてきて、それも『ええんちゃうんか!』って(笑)。そんな感じでポッポとできた曲なんですよ。
最初に俺とポンに音が降ってきた場所も、今やはっきりしないけど。俺の記憶では、リハの帰りに2人で歩いていたどっかの駅のホームなんです。でもポンは、『チャーミーの家やったやろ?』って(笑)。当時、俺が住んでいた阪和荘っていうアパートの部屋だったって、あいつは言うんですよ」